犬が『捨てられた』と感じてしまう5つの行為
私たちは犬に愛情を注いでいるつもりでも、時に飼い主の行動によっては「捨てられたかも」と犬に悲しい思いをさせていることもあります。仕方のないこともありますが、こうした行動が犬に「捨てられた」と勘違いさせてしまう可能性があることを知っておきましょう。
1.ペットホテルや知人に預ける
旅行や出張、帰省などで、その間ペットホテルや知人の家でお世話になることもあるでしょう。飛行機に乗せるという手段もありますが、貨物室で愛犬を1匹にしておくということに抵抗がある人も多いからです。
一時的であっても飼い主以外の人の手に渡ることで、犬は「なぜ飼い主さんは他の人に僕を渡したのだろう」「もしかして捨てられたのでは」と勘違いしてしまうことはよくあります。
そのため、どうしても預けなければいけない場合はよく見知っている人に預けるようにしたり、そのご家庭に事前にお邪魔して環境に慣れさせたりすることが大切です。
ペットホテルの場合は、お出かけがてら何度かペットホテルの前に行ってみるというのも良いでしょう。
2.引越しの準備をしているとき
引越しする際、多くのものをダンボールに詰めて部屋の中がガランとスッキリしたタイミングで「なぜこんなに物が減っているのだろう」とソワソワし出す犬は多いです。
その見慣れない環境に「物がなくなった」「もしかすると僕も捨てられてしまうのでは」と不安を感じ、ストレスから体調を崩す犬もいるほどです。
また、犬によっては殺風景になった部屋に対して「もしかして別の家に連れてこられたのでは」と勘違いしてしまう犬もいます。
3.飛行機に搭乗するとき
帰省や旅行で一緒に飛行機に搭乗する際、犬はキャリーケースに入れられた状態で貨物室へと運ばれます。飼い主さんと一緒に機内に乗ることはできないのです。
1匹で暗い見知らぬ場所に突然連れてこられるわけですから、不安になるのも仕方がありません。こうした状況を見て、「なぜ飼い主がいないのか」「こんな暗い場所に連れてこられてどうなるのか」と行った恐怖を感じる犬は多いです。
その結果、「もしかして捨てられてしまったのでは」「もう飼い主とは会えないのでは」と勘違いしてしまう犬はとても多いです。
4.いつもより帰宅する時刻が遅い
毎日同じような時間帯に帰宅している飼い主の場合、犬は飼い主の帰宅時間を体感で学習しています。そのため、飼い主がいつもより明らかに帰宅する時刻が遅いと、飼い主を待っている間に「なぜ帰ってこないのか」と大きな不安を抱きます。
いつもは帰ってくる時間帯に帰ってこない飼い主に対して、「もしかしてこのまま帰ってこないのでは」「僕のことを捨てたのでは」と勘違いする犬も出てくるでしょう。
いつもより遅い帰宅になった時に部屋の中が荒れていたり、なぜかトイレを失敗しているという話を聞きますが、これは不安からこうした行動を起こしているのです。
5.他の動物や赤ちゃんばかりを可愛がる
新しく子犬や子猫が来た時、あるいは家に赤ちゃんがやってきた時、そちらばかりに目がいってしまい愛犬を蔑ろにしていませんか。
このような家庭環境の変化は、犬にとって大きなストレスになります。さらに「飼い主が他の新しくきた存在ばかりを可愛がっている」となると、強いストレスを感じることでしょう。
こうした光景を毎日のように見せられることで、徐々に犬は「飼い主は僕のことを嫌いになったのかも」「飽きてしまったのかも」とネガティブに考えるようになり、次第に「捨てられるかも」と勘違いする犬も出てきます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。皆さんは心当たりのある行動はありませんでしたか。こうした行動の中には、生活している上で仕方のない行動もあります。しかし、この時犬がどのように感じているのかを理解し、後にしっかりフォローすることで犬の精神的な負担を幾分か和らげることができます。