犬が吠える理由は?犬にとっては重要なことを伝えている
犬を飼っている飼い主さんを悩ます問題として、無駄吠え問題は多く挙がってきます。どんなに叱ってもなかなか吠えることをやめてくれないという声はよく聞きますよね。
そもそも犬はなぜ吠えるのでしょうか。犬が吠える時に考えられる理由は以下の通りです。
- 警戒
- 威嚇
- 興奮
- 要求
- 本能的欲求
犬はもともと群れで行動していた動物です。そのため、危険を察知した時に仲間に知らせる手段として吠えることがよくありました。現代でも、危険を察知すると飼い主や家族に対して「誰か来たよ!」「危ないかも」と吠えて知らせることはよくあります。
また「これをしてほしい」「これがほしい」といった要求を伝えるために吠える犬も少なくありません。「留守番は嫌」「かまって」「遊んで」といった要求を飼い主に伝える時、吠えることで訴える犬は多いです。
このように無駄吠えは犬にとって、きちんと理由があるのです。しかし、人間と共存していく上で我慢しなければいけないこととして学習させる必要があるため、こうした理由を頭に入れた上でしつけを実施しましょう。
犬が吠えている時にしてはいけない『NG行為』3選
犬が吠えている時、何らかの理由があることをお話ししました。無駄吠えをやめさせるには、こうした「吠え」が無駄であると認識させることが大切です。ここでは犬が吠えている時にしてはいけないNG行為をいくつか紹介します。
1.かまってしまう
犬が吠え始めた時に「どうしたの?」などと声をかけたり、「大丈夫?」と心配して近寄ったりしていませんか。このように、吠えた時にかまってしまうと犬は「吠えると飼い主さんがかまってくれる」と学習してしまいます。
特に要求吠えや警戒して吠えている時に飼い主が声をかけてしまうことで、「飼い主さんは理解してくれた!」「要求に応じてくれた」と勘違いしてしまうケースは多いです。
犬は言葉を明確に理解することができないので、態度や行動で示していく必要があります。犬が吠えている時に声をかけたり近寄ったりとかまう行動は控えてください。
2.要求に応える
「散歩に連れて行って!」「ご飯がほしい」「早く遊んで!」といった要求を飼い主に伝えようと吠えている時、その要求に応える行為は絶対にNGです。
前述した通り吠えた時に要求に応えることで、犬は「吠えることで飼い主さんが要求に応じてくれる」と学習してしまいます。そしてこの対応が正しい要求の通し方だと思ってしまうのです。
犬が要求吠えをしている時は要求に応えて静かにさせるのではなく、ぐっと我慢して吠えるのをやめるまで無視し、吠えるのをやめたら思い切り褒めてあげましょう。
3.叱るために近づいてしまう
「吠えちゃダメでしょう!」と叱るために愛犬に近づく飼い主さんは多いです。しかし、叱るためとはいえ吠えている時に近づいてしまうと、言葉を理解できない犬にとって「飼い主さんがこっちに来てくれた」と勘違いしてしまう犬は多いです。
特に家に来たばかりの子犬であれば、まだ人間の感情を読み取る能力にも乏しいため、飼い主が怒っているか否かの判別はつきにくいのです。
叱るために愛犬に近づいたのに、かえって吠えグセを助長させてしまう恐れがあるので、基本的に犬が吠えた時は近づくことを避け、無視するようにしてください。また、無視だけで収まらない場合は一旦部屋から出てしまうのも1つの手段です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。犬が吠えている時、間違った行動をとってしまうと余計に無駄吠えを助長してしまう恐れがあります。犬が吠えている時は無視をすることで「吠えても意味がない」「むしろ飼い主が離れてしまう」と学習させる方法が効果的ですよ。