1.休んでいる時の一方的なスキンシップ
多くの犬は、飼い主さんとのスキンシップを幸せに思い、かまってもらうことに喜びを感じると思います。そのため、犬の方から「なでて♡」「遊ぼう♪」とコミュニケーションを求めてくることも多いでしょう。
しかし、そんな犬たちでもあまりかまわないで欲しいと思っている時はあります。特に、寝ている時やひとりで休みたい時には、そっとしておいて欲しいと感じているはずです。
そのため、犬が自分のベッドやハウスで寝ている時などには、起こしてスキンシップを取ったり、無理に遊びに誘ったりすることは控えてあげてください。
幸せなはずのスキンシップも、お互いに望んでいないタイミングであれば、迷惑に感じてしまうことにもなります。
また、犬の性格によってはキスやハグなどのスキンシップを苦手に感じる犬もいるので、タイミングと同様にスキンシップ方法も犬の反応を確かめながら行うようにしましょう。
2.しつこく写真を撮る
カワイイ愛犬の表情や行動を記録に残しておきたいと、写真や動画を頻繁に撮る飼い主さんも多いと思います。
しかし、写真や動画を撮られることにストレスを感じる犬がいることも、ぜひ知っておいてください。
特に、犬の自然な様子を撮るだけでなく、コスプレのように洋服を何着も着せ替えたり、無理のあるポーズを求めたりすることは控えてあげてください。
飼い主さんの目的の写真を決めてから撮影をすると、つい長い時間しつこく撮影をしてしまいがちです。また、熱が入るあまりに飼い主さんの表情や声色が厳しくなることも少なくありません。
はじめは楽しく撮影していても、「こっちこっち!」「もうちょっと待って!」「動かないで!」などと次第に命令が増えて犬にとってストレスを感じるものになってしまうので、写真撮影は程ほどにしてあげましょう。
3.家庭内での喧嘩
犬は元々群れで暮らす、オオカミなどの動物を祖先に持つ動物です。
現代でも一緒に生活している人のことを、仲間だと認めて、信頼や愛着を感じるようになります。
そのため、家族のことを大切に思っている犬ほど、家庭内で起こる不和や喧嘩に対して、強い不安やストレスを感じてしまうのです。
家族間で喧嘩をして、大声を出したり物を乱暴に扱ったりする様子を犬に見せると、心が休まらず身の置き場のなさを感じさせることになります。
また、犬は人間の感情を読み取るのが得意な動物なので、大きな音や声を出さなくても、ピリピリとした空気が漂っているだけで、緊張してしまうこともあります。
家庭内で喧嘩が起こることはあると思いますが、できるだけ犬の前では喧嘩をしないようにしたり、長引かせないようにしたりして配慮してあげましょう。
4.室内での喫煙・香水の使用
犬は嗅覚がとても優れているため、強いにおいに不快感を感じるとされています。
特に、犬のすぐそばや室内で喫煙をすると、においを強烈に感じてしまうだけでなく、副流煙による健康被害の恐れもあるので避けるようにしましょう。
また、煙草を吸った後は飼い主さんの手にもにおいが残っているので、手を洗ったり時間を置いたりしてください。
また、人間にとっては良い香りに感じる香水や芳香剤なども、犬にとっては不快に感じる可能性があるものです。
犬と接する時は香水を控えるようにしたり、犬のいる部屋では芳香剤をしないようにしたりするといいでしょう。
まとめ
犬は飼い主さんとのスキンシップやコミュニケーションを好み、自ら求めてくることも多い動物です。
しかし、その時の状況や気分によっては、「やめてほしい」と感じている場合もあるでしょう。
また、飼い主さんは良かれと思ってしていることや、人間にとっては楽しく快適なことでも、犬にとっては不快感やストレスの原因になっていることも少なくありません。
犬とより良いコミュニケーションを取るためには、犬の反応や表情を確認しながら接することが大切です。
愛犬が喜んでいるか、望んでいることなのかをしっかりと考えて行動してあげてください。