犬に汚れが蓄積してしまう原因
1.ハウスダスト
ハウスダストの多い室内で生活していると、犬の皮膚の健康状態に悪影響を及ぼすことがあります。
ハウスダストはアレルギーの原因物質であり、皮膚病の原因になることがあります。皮膚病になると皮膚にかゆみが出たり、湿ったフケが出たり、悪臭を放ったり、皮膚に汚れが蓄積してしまうことがあります。
フローリングシートで拭き掃除をする、掃除機をかける、犬のベッドやブランケットを粘着テープでコロコロするなど、徹底したお掃除でハウスダストをため込まないようにしましょう。
2.寄生虫
ノミ・マダニの寄生を放っておくと、犬の皮膚の健康状態に悪影響を及ぼすことがあります。
ノミ・マダニの寄生予防は一年を通して行わなければなりません。繁殖期が暖かい季節であることから予防薬の投与は春から夏の間だけでいい、冬はお休みしていいと勘違いしてしまうことがあります。
ノミ・マダニは気温13℃を超えると活動し、ノミは野良猫や予防薬を投与していない犬には一年を通して寄生しています。
触れ合う機会があるのであれば、いつ愛犬に飛び移って寄生してもおかしくありません。基本的には一年を通して予防薬を投与しましょう。必ず動物病院で処方してもらってください。
3.排泄物の付着
おしっこやうんちが被毛に付着したまま放置すると、汚れが蓄積されて不潔な状態になります。その結果、犬の皮膚の健康状態に悪影響を及ぼすことがあります。
家の中も汚れてしまいますし、ソファーやクッションやラグなどにも排泄物が付着してしまうことがあります。愛犬のケージやベッドも汚れてしまっているはずです。
ポメラニアンやシーズーなど長毛種はとくにお尻周りが排泄物で汚れてしまいやすいです。
一日の終わりに温かいシャワーで洗い流してあげるなどし、汚れが蓄積しないようにしましょう。月1回のトリミングやシャンプーだけではお手入れが不十分な場合があります。
4.ブラッシングをしない
ブラッシングをしない犬の被毛や皮膚には汚れが蓄積しやすく、不潔になりやすいです。
ブラッシングには被毛に付いた汚れを落とす役割、皮膚に付いた汚れやフケを取り除く役割があります。お散歩の後は目に見えない砂やホコリが必ず付いています。
抜け毛が舞ってしまわないように注意しつつ、玄関先でも構いませんのでサッとブラッシングをしてあげることを習慣化しましょう。1日1回のブラッシングが理想です。
5.室内の温度が高い
室内の温度が高い場所で過ごしていると体温が上昇し、犬の皮膚は蒸れやすくなります。皮膚が蒸れた状態が続くと常在菌が繁殖するなどし、犬の皮膚の健康状態に悪影響を及ぼすことがあります。
夏場は冷房を活用し、皮膚の蒸れを防ぎましょう。冬場は暖房の効き過ぎに注意しなければなりません。
お散歩や運動の後は犬の皮膚も汗をかいています。人間ほどの量ではありませんが、皮膚が蒸れる原因になりやすいです。
扇風機の前でクールダウンさせる、ドライヤーの冷風を当ててあげるなどするとよいです。
汚れが蓄積するとかかりやすい病気
被毛や皮膚には毎日汚れが付着します。こまめなブラッシングで取り除いてあげるのが理想です。
お手入れが行き届かないでいると汚れが蓄積して不潔な状態になり、皮膚に悪影響を及ぼします。
お散歩の後の手足の汚れは拭き取る程度でもよいですし、温かいシャワーで洗い流す程度でよいです。
排泄物の付着は温かいシャワーで洗い流し、汚れやニオイがひどい場合にはシャンプーまでしてあげるとよいです。
常在菌の繁殖を防ぐため、ドライヤーを使って十分に乾かしてあげましょう。
- 脱毛
- 薄毛
- 皮膚病(痒み悪臭湿ったフケなど)
犬の皮膚の健康状態に悪影響を及ぼすと、このような症状や病気の原因になります。不潔な状態が続いたことで健康な被毛が生えてこなくなってしまいます。
皮膚病は完治が難しい場合があります。汚れを蓄積させないよう、毎日のこまめなお手入れをお願いします。
まとめ
犬に汚れが蓄積してしまう原因を5つ解説しました。
- ハウスダスト
- 寄生虫
- 排泄物の付着
- ブラッシングをしない
- 室内の温度が高い
犬の体だけではなく、暮らす環境(室内)のお掃除やお手入れも欠かせません。
愛犬がくつろぐお気に入りの場所には抜け毛やフケがたまりやすいです。ケージやベッドのお手入れも毎日が理想です。