犬を飼うことで幸福度が上がるって本当?
近年、犬を家族に迎え入れるご家庭が増えています。また、ご家庭だけでなくセラピー犬と呼ばれる犬や老人ホームなどで一緒に高齢の方々と暮らしている犬たちも多く見かけるようになりました。
実際、犬を飼うことで幸福度が上がる人は多いと言われています。高齢の方が犬と接したりお世話をしたりすることで認知症予防に繋がったり、年々失われていく意欲を促す効果もあると言われているほどです。
したがって、しつけやお世話の大変さがありますし正しいしつけや接し方をしなければいけませんが、犬を飼うことで幸せを感じる人は多いと言えるでしょう。
なぜ?犬を飼うと『幸せ』になれるその理由とは
では、なぜ犬を飼うと幸せになれると言われているのでしょうか。それは犬の特性や習性、さらには人間の犬に対する接し方が関係していました。ここでは犬を飼うと幸せになれると言われている理由を解説します。
1.人間の気持ちを察知する能力に優れているから
犬は人間と暮らしてきた歴史が長いため、人間の気持ちを読み取る能力に優れています。表情や声のトーン、行動など様々な様子を見て「今飼い主さんは悲しそう」「飼い主さんが嬉しそうだ!」と気持ちを読み取ることができるのです。
一緒に暮らすことで、愛犬と過ごしている間はコミュニケーションをとる相手ができ、友達や家族と会話を楽しんでいるような気分になれるため、幸福度が上がると考えられます。
2.仲間意識が強く共感能力に優れているから
犬は野生動物として過ごしていた頃、群れで行動していた動物です。そのため仲間意識が強くお互いへの共感能力も高いため、これが現代では家族となった飼い主に対して向けられます。
飼い主が落ち込んでいれば慰めるように隣に寄り添ってくれたり、飼い主が嬉しそうな表情を見せると一緒になって嬉しそうな行動や仕草を見せたりしてくれます。
そのため、犬と暮らしている人は「自分に共感してくれる唯一無二のパートナーができた」と幸福感を抱く人が多いのです。
3.計算せずに深い愛情を注いでくれるから
犬は仲間に対して深い愛情を持つ動物です。現代では家族に対して深い愛情を注ぐ犬が多く、その無償の愛を無意識のうち感じ取っているため、飼い主は幸福感を得ている人が多いと言われています。
また、そんな深い愛情を注いでくれる愛犬に対して飼い主側も「感謝を伝えたい」「愛情をかけてあげたい」と親心を抱くようになり、こうした感情の変化が幸せへとつながる傾向にあります。
4.外出する機会が増えて他の人や犬と交流する機会が増える
犬を飼うと、必ず毎日の散歩が日課になります。外に出る機会が減っている人でも犬を飼うことで強制的に外出する機会が増えるため、心が開放的になるという研究結果が出ています。
また、犬を散歩させていると他の飼い主さんやその愛犬達に会う機会も増えます。飼い主さんの中にはそうした機会を愛犬に与えてあげようと、あえて他の犬がいる時間帯に散歩を設定する人もいるでしょう。
このように他の人や犬と触れ合う機会が増えることで、会話する機会や新しい刺激を受ける機会が設けられるため、考え方が前向きになる人が増える傾向にあります。
5.愛犬をお世話することで自己肯定感が高まるから
犬を飼うということは迎えた犬の生涯に責任を持つということなので、愛犬を大切に育てる中で毎日のお世話は欠かせません。
愛犬をお世話することで自分の存在意義を見出す人や自己肯定感が向上する人は多く、こうした実感が幸福感へとつながる人は多いです。
最近は、子育てがひと段落した方や子どもが実家から独立したという方に犬を飼う人が増えています。こうした傾向も前述した要素を満たし、幸福感や充実感につながる理由となります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。お世話やしつけなどが必要になるので、犬を飼うということは簡単なことではありません。ですが、犬と触れ合うことで幸福度が高まるという結果は長らく公表されています。
生涯、責任を持って迎え入れることができるという方は、ぜひ新しい家族に迎え入れることを検討してみてはいかがでしょう。