世界中に犬種はどのくらい存在する?
日本で人気の犬種と言えば小型犬だとトイ・プードルやチワワなどが根強い人気。中型犬や大型犬では柴犬やゴールデン・レトリバーなど、愛犬家でなくても一度は見たことがある犬種ばかりですよね。
現在、世界中には非公認の犬種も含めると約800種類ほどの犬種が存在すると言われています。その中には日本では飼育されていない犬種や、ブリーダさんから購入するのも難しいほど珍しい犬種も存在するのです。
なかなかお目にかかることが出来ない世の中に知られていない犬種をいくつかお伝えしていきます。
レオンベルガー
レオンベルガーはドイツが原産国の超大型犬。ニューファンドランドの長毛とセント・バーナードを交配させた犬種になります。
被毛はややウェーブのかかった赤茶色や短黄色。フサフサとした豊かな被毛がどことなくライオンを想像させるこの犬種は、わざとライオンに似るように交配された犬種なのです。
レオンベルガーを誕生させたドイツの市議員、ハインリッヒ・エスィヒ氏の暮らす街、レオンベルグの紋章に描かれているライオンの姿を目指したのだとか。誕生したのは1846年なので比較的新しい犬種となっています。
大きな体をしていますが、とても穏やかで大人しい性格。攻撃性や無駄吠えが少ないのも特徴です。あまりメジャーではありませんが日本でも根強い人気がある犬種になります。
フィニッシュ・スピッツ
日本の柴犬にそっくりなフィニッシュ・スピッツはフィンランドが原産国のスピッツ。フィンランドを代表する犬種と選定されていて「国犬」として愛されています。
非常に長い歴史をもつ古代犬種でもあり、誕生秘話に関してはハッキリしていないよう。猟犬とキツネの間に誕生した犬ではないかという言い伝えも残っているそうです。
スピッツと言えば真っ白な被毛が特徴的ですがフィニッシュ・スピッツの被毛はゴールデンレッドやゴールド。容姿は柴犬に似ていますが、ピンとした立ち耳とふわふわな巻き毛はスピッツらしい特徴が出ています。
とてもフレンドリーで人懐っこい性格をしているので家庭犬としても向いていますが、非常に希少な犬種のため国内でお目にかかることは難しそうです。
チルネコ・デルエトナ
世界的に見ても珍しいと言われる犬種のチルネコ・デルエトナ。約3000年も前から存在していた言われている犬種です。原産国はイタリアとなりイタリアのシチリア島に持ち込まれたチズムと言う古代犬を先祖に持ちます。
グレイハウンド系で小動物の狩りを得意とする犬種。非常に優れた猟犬でウサギやウズラ、キジなどの狩りで大活躍していたそうです。
グレイハウンド系の中ではやや体は小さめですが、猟犬らしく非常に体力が旺盛で運動量の多い犬種。世界的に見ても飼育頭数は少ないですが、家族に対しては愛情深く忠誠心がある犬種と言えます。
スパニッシュ・ウォーター・ドッグ
モコモコでクルクルとした癖のある被毛が可愛いスパニッシュ・ウォーター・ドッグ。原産国スペインでは家庭犬として非常に人気の高い犬種となっていますが、日本ではまだまだ珍しい犬種。
スパニッシュ・ウォーター・ドッグは名前の通り水が大好き!牧羊犬として活躍していた犬種ですが特徴的な被毛は気候の変化にも強く、水を弾くため水辺での仕事も活躍できる犬種です。
スパニッシュ・ウォーター・ドッグは作業犬として活躍することを目的として交配された犬種。非常に活発で陽気!働くことが大好きな性格のうえ、とても賢く理解力も抜群です。「人の役立ちたい!」という意欲的な一面があるため、牧羊犬や猟犬、また漁師さんの手伝いまでできる作業犬として活躍しているのです。
まるでプードルのようなクルクルの被毛を持ち、ヌイグルミのように愛らしい中型犬ですが、日本では非常に珍しい犬種のためペットショップや日本のブリーダーさんから迎えるのは今のところは難しいようです。
まとめ
世の中にあまり知られていなくてもユニークで可愛らしい犬種はたくさん存在します。しかしレアな犬種は国内で購入するのが難しケースばかり。どうしても迎え入れたい場合は海外のブリーダーさんから輸入するケースが多くなるよう。少しハードルは高いですが、輸入代行サービスを利用して迎え入れるのもひとつの方法ではあります。
珍しい犬種というだけあって周囲に専門知識を持った人があまりいない可能性が高くなります。もし迎え入れるのであれば、その犬種についてたくさん勉強してからにしましょうね。