声かけやアイコンタクトをしない
朝起きたら「おはよう」、ごはんをあげるときには「めしあがれ」、出かけるときには「いってきます」などの声かけは、人間同士であれば当然のコミュニケーションです。
これらの声かけを愛犬に対してしていますか?「どうせ言葉がわからないから」「あいさつしたって返ってくるわけじゃないから」と無言でスルーしてしまっていないでしょうか。
確かにわんこは人間の言葉を性格には理解できないですし、しゃべることもできません。ですが飼い主さんの声色から感情を読み取っていますし、何よりわんこは「飼い主さんにかまってもらうこと」が大好きな生きものです。
飼い主さんが声をかけてくれない目を合わせてくれないとなると、自分は無視されていると感じてストレスを抱えてしまい元気を失くしてしまいます。また、声かけと同様に大事なのがアイコンタクトです。
近年の研究では、わんこと人間は見つめ合うだけでお互いに幸せホルモンが分泌されるということがわかっています。しっかり愛犬の目を見つめ、優しく声かけすることが愛犬の元気と幸せを保つ秘訣です。
遊びに付き合ってあげない
動物が性的に成熟してからも幼少期の特徴を残していることを「幼形成熟」もしくは「幼形進化」と呼びます。
わんこはオオカミが幼形成熟した動物であり、何歳になっても子どものように遊びが大好きという特徴をもっています。わんこにとって遊びはそれほど欠かせないものであり、同時に運動不足解消のためにも大きな役割を果たしています。
愛犬がおもちゃを持ってきたり、プレイバウの姿勢で遊びに誘ってきたりしたときに、忙しさを理由に無視してしまっていませんか?もちろん毎回その場で応えてあげる必要はありませんが、家事や仕事が落ち着いたらしっかり遊ぶ時間をとってあげるべきです。
そうでないと、わんこは運動不足という身体的なストレスに加え、飼い主さんにかまってもらえないという精神的ストレスからも元気を失くしてしまいます。
暴力を振るう
わんこに対して暴力を振るうのは、いかなる理由でもあってはならないことです。「しつけのため」という言い訳はもはや許されるものではありません。暴力はわんこと飼い主さんとの絆や信頼関係を簡単に壊してしまうだけでなく、わんこの元気すなわち気力を簡単に奪い去ります。
「自分の指示に従わないから」「問題行動をやめないから」と殴ったり叩いたりを繰り返し、わんこを暴力で支配しようとするとわんこは飼い主さんに対して萎縮するようになります。
遠慮しがちになり、更には暴力へのトラウマで人間不信に陥ることもあります。ケガに至るような暴力でなかったとしても心には大きな傷を残し、わんこ本来の無邪気ではつらつとした元気さは失われてしまうでしょう。
飼い主さん自身の元気がない
わんこは驚くほど飼い主さんのことをよく見ています。そして飼い主さんの態度や声色、発する匂いなどで飼い主さんの感情を読み取ります。「親に叱られて泣いていたら、愛犬がそばに寄り添ってくれた」という経験を持つ人も少なくないのではないでしょうか。
それはわんこの「飼い主さんの感情を読み取る力」に由来しているのかもしれません。
そしてもう一つ特筆すべきは、わんこの「共感力」です。あくびをした後に愛犬を見たら、愛犬もつられてあくびをしていたなんてことはありませんか?実は人間のあくびがわんこにうつるということが科学的に実証されています。
この「あくびがうつる」という現象は、相手の「眠い」という気持ちに共感しているから起こることで、共感力がなければ起こらない現象なのです。
わんこはこのように高い共感力を持っていますから、飼い主さんの元気がないとそれが愛犬にも伝染してしまいます。愛犬に元気でいてほしければ、飼い主さんも元気でいなければならないんです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?病気やケガなどの心当たりがないのに愛犬の元気がなかったら、一度自分の行動を見直してみる必要があるかもしれません。わんこも飼い主さんも元気で幸せな毎日を過ごしたいですね。