人に撫でられることで犬が得られる効果
ストレスから守られる
飼い主に撫でられると犬の体内では「オキシトシン」というホルモンが分泌されます。「幸せホルモン」とも呼ばれている抗ストレス作用のあるホルモンです。
犬はお留守番中にもストレスを抱えています。飼い主がいないだけでもストレスになりますし、外からの物音や人の声などによる刺激によってもストレスを感じます。
頭や体を撫でてあげたりマッサージをしたりなどスキンシップをすることでオキシトシンが分泌され、日頃のストレスを緩和させてあげることができます。
寝る前の一時でもよいので愛犬とのスキンシップを大切にしてあげてください。
安心する
飼い主に撫でられると犬は安心することができます。群れで暮らす動物であるため、仲間と体を寄せ合ったり、体を舐めて毛づくろいをしてあげたりなどすることで安心感を得ます。
自ら飼い主に体をくっつけたり、「撫でて?」とおねだりしに来たりしますよね。不安な気持ちになっているのかもしれません。
動物病院の待合室で飼い主にしがみつくように身を寄せることもありますよね。ソワソワして落ち着かない時は安心できるように優しく頭や体を撫でてあげてください。
気持ちがいい
犬は自分自身で毛づくろいをしますが、手足が届かない部分を撫でられると気持ちがいいと感じます。
不快感や痒みがある部分を撫でると気持ち良さそうな表情をしたり、あまりの気持ち良さに唸り声が出てしまったりする犬もいますよね。
飼い主や家族など信頼できる人に撫でてもらいたいと感じていますが、体のどこかに不快感や痛みがある時は他人にも「撫でて?」とおねだりすることがあります。
皮膚の異常がないかなどの確認も同時に行ってあげてください。
怪我や病気を発見できる
犬は不調や痛みを我慢してしまいます。明るく元気に振る舞ってしまいます。
飼い主が日頃から意識して確認してあげなければ早期発見が難しい症状や怪我や病気があります。犬の全身を撫でてあげることで異変に気づき、早期治療を受けることができます。
不調や痛みから早く解放されますし、健康寿命を延ばすこともできます。普段から撫でてあげていると少しの異変にも気づきやすいです。
飼い主は基本的に犬が嫌がる部分まで撫でることができるとよいです。飼い主が触れることができない部分は獣医師も撫でることができず、適切な診察ができなくなりやすいです。
撫でられることは「嬉しい」「楽しい」と感じてもらえるようにしましょう。
社会性が身につく
お散歩中にすれ違う人、ドッグランで会う人など、他人にも撫でてもらえることで社会性を身につけることができます。
災害によって飼い主とすぐに会うことができない時、誰かが身をもって助けてくれるかもしれません。触れることができなければ保護してもらうことができません。
普段から他人にも撫でてもらえる機会を作り、社会性を身につけておくと犬の安全や命を守ることに繋がります。
まとめ
人に撫でられることで犬が得られる効果を5つ解説しました。
- ストレスから守られる
- 安心する
- 気持ちがいい
- 怪我や病気を発見できる
- 社会性が身につく
人に撫でられることが大好きな犬もいます。飼い主や家族であっても撫でられることを嫌がる犬もいます。
大事なことは「犬が撫でてほしい時に撫でてあげられる」ことです。撫でてあげたいからといって無理強いすると、撫でられることがもっと嫌になってしまいます。
愛犬が撫でられて喜ぶ部分、あまり撫でられることが好きではない部分、撫でられたくない部分など理解しておくとよいです。
病院での診察やトリミングの時、「ここを撫でられると嫌がります」と伝えておくと、獣医さんもトリマーさんも安心して対応することができます。犬の苦痛を減らしてあげることができるメリットにもなると思います。