犬は嗅覚の次に「聴覚」が優れている!
犬は嗅覚の次に聴覚が優れていると言われています。人間が聞き取れる音は20,000ヘルツまでと言われていますが、犬はその倍以上の50,000ヘルツ前後の音まで聞き取れるそう。
また、音を聞き取れる範囲も人間の4倍とも言われています。そのため、花火など大きな音を怖がる犬が多いのです。
音が聞こえる方向も、人間が16方向なのに対し犬は32方向まで聞き分けることができるとのこと。家族の車が帰ってきたときに気づくのも、聴覚が優れているからなのです。
上記のとおり、犬の聴覚は人間よりもとても優れています。聴覚が優れている犬は、人間の匂いだけではなく声でも「飼い主」か「他人」かを判断することが京都大学の研究で判明しました。あらゆる感覚を使って飼い主を認識しているんですね。
犬が安心する飼い主の声のトーン
声で飼い主を判別できるほど聴覚が優れている犬は、声のトーンによって人間の感情も読み取っています。これは、ハンガリーの大学で行われた研究によって判明しました。
研究では、人間の笑い声や楽しそうな声を聞かせると犬の聴覚野が活発になり、怒っていたりネガティブな声を聞かせると活動が低下したのです。この結果から、声のトーンによって飼い主の感情も理解できると考えられます。
つまり、犬は「飼い主の楽しそうな高めの声」の方が安心するのです。人間も近くで怒っている人の声を聞くだけで、ストレスを感じますよね。犬も同じで、飼い主の不機嫌な声を聞いていると不安やストレスを感じるのです。
愛犬と接するときには、高めのトーンで話すようにしてみてください。
犬が飼い主の高めな声に安心する理由2つ
1.飼い主が楽しそうなのが伝わるから
犬が飼い主の高い声に安心するのは、そのトーンから「楽しそう」「喜んでいる」と感じるからです。飼い主との関係性が親密な犬ほど、感情に共感しやすいこともわかっています。
飼い主の声が楽しそうであれば、犬も共感するので一緒に楽しい気分になります。高いトーンの声で話していると、犬は「大好きな飼い主が楽しそう!」と嬉しくなり安心するのです。
2.犬が高い声で鳴く時もポジティブな感情を表しているから
犬も高いトーンで鳴く時と低い声の時がありますよね。犬が高い声で鳴く時は、喜んでいたり甘えている時です。
一方、低い声で鳴いている時は警戒していたり怒っている時。犬の鳴き声も人間と同じように高いトーンはポジティブな意味があるのです。そのため、飼い主の高いトーンの声には安心感を覚えるのでしょう。
しかし、犬は興奮したときにも高い声でキャンキャンと鳴くことがあります。ですので、飼い主が高く強めの声で話してしまうと、犬も興奮状態になってしまいます。
高いトーンは意識しつつも、穏やかな口調で話してみてくださいね。
まとめ
犬が安心する飼い主の声のトーンと、その理由についてお伝えしました。記事でお伝えしたとおり、犬は聴覚も優れており飼い主の感情の変化にもすぐに気づきます。
そのため、イライラすることや落ち込むことがあって低い声のトーンで愛犬に接すると、不安にさせたり怖がらせてしまう可能性もあります。
愛犬を安心させるためにも、できるだけ高めで穏やかな声で話しかけるように心がけてみてください!