医療アラート犬は訓練された以外の症状にも警告を出すという調査結果

医療アラート犬は訓練された以外の症状にも警告を出すという調査結果

糖尿病患者などを助ける医療アラート犬の飼い主へのアンケートで、多くの犬たちは訓練された対象ではない症状や他の人の状態にも警告を出すことがわかりました。

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疾患を持つ人を支える医療アラート犬

飼い主の手に足をかける犬

糖尿病の人の低血糖やてんかん発作、その他様々な医療上の突発的な事柄に対して症状が出る前または大きく進む前に警告を出す医療アラート犬の活躍はよく知られています。疾患を持つ人の日常生活の安全や自立をサポートする介助犬の1つとして有望視されています。

多くの場合、犬が警告を発するように訓練されている疾患の症状は決められていますが、もしも対象の人に別の症状が起きたときアラート犬はどのように反応するのか?また、対象者以外の人に何か症状が出た時の反応は?など、医療アラート犬が増えるにつれてデータを集めておくことが必要になってきています。

イギリスのクイーンズ大学ベルファストの研究チームが、この件についてアンケート調査を行いその結果が発表されました。

医療アラート犬と暮らす人へのアンケート調査

年配の女性に寄り添うビーグル

調査は介助犬や疾患に関連するSNSを介して参加者が募集され、オンラインアンケートという形で実施されました。

回答者自身または回答者がケアしている人が医療アラート犬の利用者であることが参加の条件となっており、61人の回答が得られました。

興味深いことに、52%の犬は医療アラート犬として正式な訓練を受けて介助犬となったのですが、48%の犬は特別な訓練は受けておらず、ある日飼い主の症状に対して警告を発するようになったと報告されました。

警告を発するようになるまでの時間は「飼い始めてから6ヶ月以内」が最も多く42%を占めました。

犬が警告を出す対象となっている疾患は多岐に渡ります。てんかん発作、低血糖および高血糖、突発性の不安、アレルギー、ナルコレプシー、偏頭痛、喘息、アジソン病、起立性頻脈症候群などが挙げられました。

例えば、てんかん発作を知らせるよう訓練されたアラート犬は飼い主がパニック発作を起こしたときにはどうするのか?飼い主と同居している家族が低血糖の状態になりそうだと気づいたらどうするのか?これらに対する回答が寄せられました。

多くの犬は他の症状、他の人にも対処する

車椅子の女の子の寄り添う犬

医療アラート犬と暮らす回答者の84%が、犬は予め訓練された疾患(訓練を受けていない場合は最初に警告するようになった疾患)以外の症状が出た時にも、警告を発すると答えました。

また回答者の54%が、対象となっている人以外の他者に症状が出た時にも警告を発すると答えました。警告の仕方は普段飼い主にするのと同じようにするとのことです。「他者」の範囲は同居または別居の家族、友人、見知らぬ人と広い範囲に渡りました。

ほとんどの回答者は、アラート犬の警告は非常に正確であると認識していました。医療アラート犬が飼い主をサポートして信頼を得ていることが伺えます。

今回の調査は飼い主へのアンケートという形で行われたので、アラート犬が複数の症状や人間に対して警告を発することのメカニズムまでは分かりません。

回答者が犬を信頼しているために、記憶の中で犬の行動がより理想的に変化している可能性も否定できません。そのため今後は医療アラート犬の反応について研究者が直接評価できるような調査が必要だとしています。

まとめ

シニアカップルとくつろぐ犬

医療アラート犬と暮らしている人へのアンケート調査から、多くのアラート犬は最初に決められた以外の複数の症状や人に対しても、警告を発するという回答が得られたことをご紹介しました。

今後さらに研究が必要だということですが、この調査によってアラート犬の多くが他の症状や人間にも注意を向けているという報告が得られたのは有益でした。また医療アラート犬が飼い主を心理的にサポートし信頼されていることも明確になりました。

《参考URL》
https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0249191

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