暴力をふるう
言わずもがなではありますが、犬に対する暴力は『絶対NG行為』の筆頭です。最初から虐待を意図しての暴力ではなく、しつけとして叩いたという場合であってもそれは同じ。そもそも暴力行為はいかなる理由があっても許されるものではありません。
これは動物愛護法にも規定されていることで、法改正により犬を含めた動物への暴力には厳罰を科すことができるようになっています。訴訟問題には発展しなかったとしても、人間から暴力をふるわれた犬は人間不信になったり、警戒心が異常に強くなったりして、辛い思いをすることは間違いありません。
人間の食べものを見境なくあげる
食事中、愛犬におねだりをされるとついついおすそ分けをしてしまう…という人も少なくないかもしれません。「辛い思いをさせるどころか、喜んでるんだからいいじゃないか」「がまんさせるほうが辛い思いをさせる」と言い訳したくなるかもしれません。
ですが人間の食べものを与える行為、特に人間用に味付けされたものや犬にとって有害である食材を与えることは、中毒はもちろんのこと肥満や体調不良の原因にもなります。
その場で中毒症状を発症するほどのことでなかったとしても、このような食習慣を続けていると、肥満や高血圧による病気を発症するリスクがあります。人間の食べものを見境なく与えることは、愛犬に将来苦しい思いをさせることになりかねません。
暑い日に車中で留守番をさせる
猛暑の夏に多いトラブルが犬の熱中症です。そしてその主な原因の1つが、暑い日に車中でお留守番をさせたこと。「これくらいの暑さなら大丈夫かな」とエアコンをかけずにお留守番をさせ、帰ってきたら愛犬が車中でぐったりしていた、という事故は後を断ちません。
犬でも人間でも熱中症がどんなに苦しいものであるか、想像に難くありませんよね。「エアコンをかけっぱなしにしていけば大丈夫だろう」と思うかもしれませんが、何らかの理由でエンジンが停止してしまう可能性もゼロではありません。夏の日に車の中に愛犬だけを残す行為は絶対にNGです。
散歩の時間やルートを考えない
犬はとにかく散歩が大好き!というのが多くのイメージかもしれません。確かに散歩が大好きな犬は多いですし、健康のためにも散歩は欠かすことのできない習慣です。
ですがだからといって、いついかなるときでも犬が散歩を歓迎していると思ったら大間違い。場合によっては、楽しいはずの散歩が犬に苦痛を強いてしまうこともあるのです。
例えば真夏の猛暑日の日中に散歩に行くことは熱中症のリスクを上げるだけでなく、熱くなったコンクリートの地面で足の裏をヤケドさせてしまう可能性もあります。反対に雪が積もっている中での長時間に及ぶ散歩は、足や耳先を霜焼けにしてしまいます。散歩の時間帯や距離は、季節や天候をしっかりと考慮しなければなりません。
まとめ
いかがでしたでしょうか?かわいい愛犬が苦しい思いをするなんて、想像するだけで心がえぐられそうという飼い主さんと少なくないはずです。ですがちょっとの油断や無理解が愛犬を苦しめ、傷つけてしまうことがあるということを知っておかなければなりません。