️犬が人に唸る時の心理
1.怯えている
恐怖を感じ、怯えているときに「怖い!近寄らないで!」という意味合いで唸ることがあります。耳や尻尾は垂れ下がり、外見にも変化が現れます。
極度の緊張状態に陥ると、体がブルブル震えていることもあります。
2.不快に感じている
手を伸ばしたり、誰かが近寄ったタイミングで唸っている場合には、触られるのを嫌がり、不快に感じている可能性が高いです。
警戒心が強く、人見知りな性格の犬に見られる行動です。
3.縄張り意識の高まり
犬が縄張りとする範囲は、犬によって異なります。家の中、庭などに家族以外の人が入ってくると、侵入者とみなして唸り声をあげ、縄張りをアピールしようとします。
特に日本犬は、縄張り意識が強いという特徴があります。
️唸りやすい犬種は?
シェットランド・シープドッグ
シェットランド・シープドッグは、長くて美しい被毛とシュッとした鼻筋を特徴とする犬種です。「シェルティー」の愛称で親しまれています。
用心深く神経質な一面を持ち、知らない人に対して吠えやすい特性があります。
ドーベルマン
たくましい体つきと凛々しい容姿が印象的なドーベルマン。知性が高く、飼い主に忠実な犬種です。
家族を守ろうとする防衛意識から、不審な人を見つけると、警告するかのように低い声で唸ります。
ミニチュア・ピンシャー
「ミニピン」の愛称で知られるミニチュア・ピンシャーは、怖いもの知らずな性格です。相手の大きさに関わらず、果敢に立ち向かっていきます。
プライドが高く人見知りしやすいので、小さい頃からのしつけが重要となります。
柴犬
柴犬は勇敢で警戒心が強く、番犬向きの犬種です。無駄吠えは少ないものの、初対面の人には距離を置き、唸り声をあげて威嚇することがあります。
ベタベタ触られるのは得意ではありませんが、気まぐれな性格が魅力とも言えます。
️犬は家族にも唸ることが…!
犬が唸るのは、知らない人に限ったことではありません。
状況によっては、相手が家族であっても唸ることがあるので、覚えておきましょう。
- 大事なものを守っている
- 怪我をしていて触られたくない
- 睡眠を邪魔され、機嫌が悪い
犬の気持ちとしては、上記のような内容が理由として考えられます。
原因特定のために、どんなときに唸っているのか、しっかり見極めをお願いします。
️遊びの中でできる訓練
遊びの最中に「ウーッ」と唸り声をあげるのは、怒りによる反応ではありません。楽しくなって、犬が興奮状態にあることを示しています。おもちゃをくわえて振り回しているときに、見掛けることが多いかもしれません。
あまりテンションが上がり過ぎると攻撃性が高くなるため、くわえたおもちゃを離す訓練を取り入れてみましょう。訓練に適しているのが「ロープのおもちゃを使った引っ張りっこ遊び」です。
ロープのおもちゃは長さがあるため、犬に噛まれるリスクが低く、途中でクールダウンを挟むこともできます。遊びながら犬との絆を深めてくださいね♡
️まとめ
狩猟犬・作業犬は吠えることを仕事としていたので、周囲の音や声に敏感な性質を持っています。
「唸る・吠える=いけないこと」だと決めつけ、むやみに怒るのは得策とは言えません。
唸り声をあげているとき、犬の目の前に手を出すと、噛み付かれて怪我をする可能性があります。
心のバランスを整えるために、「何に対して唸っているのか」「ネガティブ/ポジティブどちらの感情なのか」を理解し、適切な解消法を見つけてあげてください。