1.前足や鼻先でチョンチョンする
犬は飼い主さんに何かを伝えようとする時、前足で飼い主さんの体に触れてきたり、鼻先でチョンチョンと突いてきたりします。
ただし、このような行動に出る前に、犬は飼い主さんのことをジッと見つめて「遊んで♡」というアピールをしていることが多くあります。
しかし、声を発せず静かにアイコンタクトでアピールをしていると気がついてもらえないことが多いため、しっかりとアピールに気付いてもらえるように前足や鼻で直接触れてくるのです。
こうしたアピールは、気持ちに気がついてもらえるまでどんどん大きな仕草になっていく傾向があります。
前足や鼻でチョンと触っても気がついてもらえないと、飛びついてみたり体当たりをしてみたりといった激しい行動を見せるようになることもあります。
2.おもちゃを持ってくる
犬が飼い主さんに遊んでもらいたいと思っている時のアピールとして、とてもわかりやすいのがおもちゃを持ってくるという行動です。
飼い主さんのことをジッと見つめたり、前足や鼻先でスキンシップを取ったりしても「遊んで欲しい」という気持ちに気がついてもらえない時に、ダイレクトに気持ちが伝わるような行動に出るのです。
ボールや引っ張りっこのおもちゃなど、飼い主さんと一緒に遊びたいおもちゃをくわえて目の前に座ったり、飼い主さんの足元に落としたりすることで「遊ぼう♪」と誘います。
それでも気持ちに応えてもらえない時は、ひとりでブンブンと振り回したり、飼い主さんにぶつけたりして気を引こうとすることもあります。
また、おもちゃでは気を引けない時は、スリッパやクッション、洗濯物など、飼い主さんが触られたくないと思っているものをくわえて持ってくることも。
おもちゃにして欲しくないものを持ってくることで、飼い主さんが反応して追いかけてきてくれたりするので、犬にとっては遊んでもらっている気分になるのです。
このような場合は、騒いで大げさに反応すると犬は喜んでしまうので、声をかけず冷静に物を取り返す対応をすることが大切です。
3.目の前でお腹を出す
犬が飼い主さんの目の前に来て、ごろんと寝転がってお腹を見せる時は「構って〜」「遊ぼうよ!」というアピールをしていることが考えられます。
お腹を見せることは服従心をあらわしている行動でもありますが、単純にお腹をなでてもらいたいという要求や飼い主さんの行く手を阻んで構ってもらおうとしている気持ちの表現方法である場合も少なくありません。
4.部屋の中を走り回る
散歩が少なく運動不足な場合や、遊んで欲しい気持ちが高まりすぎると部屋の中で思いっきり走り回ることがあります。
こうした行動が見られる時は体力や気力があり余っている状態なので、そのまま放っておくとストレスを溜めてしまうこともあるので適切な対処をしてあげましょう。
また、部屋の中で全力で走り回ってしまうとフローリングで滑って、足腰の関節を痛めてしまったり、家具や扉などに激突して怪我をしてしまったりすることがあるの気をつけましょう。
まとめ
多くの犬は飼い主さんと遊んで、コミュニケーションを取ることに喜びを感じています。
また、遊びの中でしつけをすることもできるので、犬を飼う上で遊びというのはとても大切な要素でもあります。
そのため、犬から遊んで欲しいと求められている時は、積極的に遊んであげて欲しいと思います。
そうすることで体力が発散されることはもちろん、精神的にも満たされて心身を健康に保つことができるでしょう。
ただし、犬からの遊んでアピールに毎回応えていると、飼い主さんはいつでも言うことを聞いてくれると勘違いしてしまい、わがままになってしまう可能性があるので注意してください。
愛犬からの気持ちに応えつつ、忙しい時には「後でね」と待たせるようにして、飼い主さんの方から遊びに誘ってあげるようにするといいでしょう。