オス犬の行動の特徴
オス犬に発情期はありません。自ら発情することがないという意味です。
オス犬が発情するのは、発情期を迎えたメス犬のフェロモンを感じた時です。フェロモンに反応することで発情し、特徴的な行動をするようになります。
1.マウンティングをする
オス犬が発情すると「マウンティング」をします。両手でしがみ付くようにして腰を振るような行動です。
飼い主の脚やクッションやぬいぐるみにしがみ付いてマウンティングをすることがあります。どこからか漂う発情期を迎えたメス犬のフェロモンを感じたのでしょう。
交尾をすることや子孫を残すことへの本能による行動です。
2.マーキングをする
オス犬が発情するとマーキングをします。発情期を迎えたメス犬に自分の存在をアピールするための行動です。
普段は自宅の室内でおしっこができるオス犬も、発情するとお散歩中にマーキングすることがあります。自宅の室内のあちこちにマーキングしてしまうこともあります。
マナーベルトやマナーパンツを着用することでマーキングを防ぐとよいです。
犬によっては、うんちを足で蹴り上げて撒き散らす行動をすることがあります。マーキングの一種であると考えられています。
3.喧嘩をする
オス犬が発情すると喧嘩をしやすくなります。去勢されていないオス同士が、発情期を迎えたメス犬を取り合う行動です。
普段は全く喧嘩をすることがない犬であっても注意しなければなりません。
一緒にお散歩へ出かけるなど仲良しな去勢されていないオス同士も発情すると攻撃的になり、喧嘩へと発展してしまうことがあります。
飼い主が上手くコントロールしたり引き離したりすることができない場合、大怪我に繋がりやすい行動ですので十分に注意してください。
メス犬の行動の特徴
個体差はありますが、メス犬が初めて発情期を迎えるのは生後6カ月~生後10カ月の頃です。
成犬は1年に1回~2回の発情期を迎え、周期的に繰り返されます。
- 発情前期
- 【発情期】
- 妊娠期
- 発情後期
- 休止期
このように5つの期間に分けることができます。発情期は2週間ほど続くとされ、この頃には出血量が減ります。
反抗的になる・攻撃的になる・甘えん坊になる・寂しがり屋になるなど、普段とは違う性格の変化が見らえることがあります。
1.オス犬を探す
発情期に入り、出血が徐々に減ってくると排卵が起こります。
この頃から積極的に他の犬と交流しようとする様子が見られるようになります。子孫を残すことができる相手(オス犬)を探すための行動です。
お散歩中、ソワソワと落ち着きがない様子で歩き回ることがあります。
2.お尻を向ける
発情期を迎えたメス犬は相手に対して自らお尻を向ける行動をします。
相手は飼い主であったり、性別に関係なく他の犬であったりします。去勢されたオス犬にお尻を向けることもあります。
3.おしっこの回数が増える
発情期を迎えたメス犬はおしっこの回数が増えます。自宅の室内で排泄する場合、トイレ以外の場所でおしっこしてしまうことがあります。
お散歩中、おしっこが出なくなっても排泄する時のポーズ(座る)を頻繁に繰り返すことがあります。
陰部が地面に触れる回数が増えるため、お散歩後はお手入れをして清潔を保ってあげてください。シャンプーは使用せず、ぬるま湯でサッと洗い流す程度で十分です。
まとめ
犬のオスとメスで違う発情期の行動をオス犬とメス犬それぞれ3つずつ解説しました。
【オス犬の行動の特徴】
- マウンティングをする
- マーキングをする
- 喧嘩をする
【メス犬の行動の特徴】
- オス犬を探す
- お尻を向ける
- おしっこの回数が増える
避妊手術を受けていない愛犬が発情期を迎えた時は、性別に関係なく全ての犬への配慮をしましょう。
周りには去勢していないオス犬も多くいます。
動物病院へ行く時はキャリーバッグやクレートを利用し、トリミングサロンへ行く時は発情期であることや出血があることをお店の方に伝えるようにしましょう。