心当たりない?犬が見せる『疲れたサイン』5選
残暑が厳しくなり、なんだか愛犬の元気が無くなったと感じることはありませんか。夏は犬にとっても疲れやすい季節です。もしも下記で紹介するサインに複数当てはまった場合、愛犬が疲れを感じ始めているかもしれません。
1.ぼーっとした表情をしていることが多い
休憩している時、飼い主の隣にやってきた時など、あらゆる場面でぼーっとした表情をしていることはありませんか。犬も人間と同じように、疲れが出始めると脳の回転が鈍くなり、ぼーっとしてしまうことが多くなります。
もしも日中、ぼーっとした表情をしていることが多くなったと感じる場合は、疲れを感じている可能性があるので、しっかり休息を取らせるようにしましょう。
2.活動的でない/動きがゆったりする
いつもは元気に動き回っている愛犬が、最近なんだか活動的でないと異変を察知すると、心配になる飼い主さんも多いでしょう。また、日中部屋の中を歩き回ったりおもちゃで遊んでいたりしているものの、動きがゆったりとしていると感じることも。
これは、慢性的に疲れが溜まっていることで、あまり活動的になることに積極的になれない様子が現れています。「遊びたいけれど、そんな気力残っていないよ」という状態です。無理に遊ばせず、安心できる環境で疲労を回復することを優先させましょう。
3.地面にだらんと脱力した状態で突っ伏すことが多い
活動的でない上、地面にだらんと全身の力を抜けきったように突っ伏していることが多くなったと感じませんか。こちらも疲労が溜まってしまっているために、全身に力が入りにくくなっている状態を表しています。
特に夏場は暑さも重なるため、冷たいフローリングの上にだらんと脱力した状態で突っ伏す犬は多いです。暑さは疲労感を増幅させるので、室温を下げたり食欲を促すような工夫をしたりして対応しましょう。
4.少し動くと呼吸が荒くなる
疲れが溜まっている時は、普段ならばなんてことない動きでも疲れてしまうことがあります。疲れが溜まっていると、以前は元気よく楽しそうに歩き回っていた散歩コースも苦痛に感じ、少し歩くとハァハァと息切れしてしまう犬も多いです。
シニア犬の場合は、老化が原因で体力が低下していることも考えられますが、まだ元気な青年期の犬の場合は、疲れが溜まっている可能性が高いでしょう。
5.頻繁にあくびをする
頻繁にあくびをして見せる時も要注意です。犬のあくびには2つの理由が考えられます。1つは不安や寂しさからくる退屈などによるストレスです。もう1つが、疲労により眠気が襲っている状態です。
後者の場合、一時的な疲れでもあくびが短時間で複数回出ることがあるので、慢性疲労につながらないよう、こまめに休息を取らせることも大切です。
愛犬が疲れている時に飼い主ができること
もしも上記のような『お疲れサイン』がいくつか見られた場合、愛犬ができる限り疲れを回復できるよう飼い主もできる範囲で対応する必要があります。
例えば、以下のような工夫や対処をとることで少しでも愛犬が休みやすい環境を整え、疲労回復につなげることが期待できます。
- 興奮させないように落ち着いた態度で接する
- 無理に構わずそっと離れた場所から見守る
- 散歩の時間帯や距離を見直す
- 安眠できるよう寝床環境を整える
- 甘えてきた時はリラックスできるようマッサージする
- 夜になったら部屋を暗くする
愛犬が疲れていると感じた時は、休める環境を整えることが重要です。静かで外の音を感知しにくい場所に寝床を用意したり、快適に休めるよう室温を調節するといったことが求められます。
また、年齢が若い犬であればあるほど、飼い主が近くにいると「遊んでもらいたい」という欲求が勝ってしまいます。そのため、飼い主によって刺激がもたらされないよう、少し離れた場所で見守り、愛犬をゆっくりと休ませることも疲労回復につながります。
最後に、犬の理想的な睡眠時間は、1日12〜14時間程度と言われています。この理想の睡眠時間をしっかりとることができるよう、夜は早めに就寝したり、早めに部屋を暗くするなどできる範囲で対応してあげましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。犬が疲れてしまった時、今回紹介したような行動の変化やサインが見られます。こうしたサインが現れ始めたら、なるべく早く疲労を回復できるよう、環境を整えるところから始めましょう。