犬にとっての居心地が悪い場所
1.滑りやすい
フローリングの床は犬が滑りやすく居心地が悪い場所です。
愛犬専用のマットやベッドを用意したけれど使ってくれないということがありますね。もしかしてフローリングにそのまま置いているのではありませんか?
マットやベッドに行くまでの間に滑ってしまうことを警戒して近づかないのです。少し滑っただけでも関節を傷めてしまいやすいためです。
滑りやすいフローリングには犬が滑りにくいジョイントマットやカーペットなどを敷いて対策するとよいです。
敷物が苦手な場合には、犬が滑りにくい塗料でコーティング加工をするとよいです。ご自身で塗ることもできますが、業者に依頼した方が失敗もなくフローリングを傷つける心配はありません。
2.ジメジメと暑い
ジメジメと暑い室内は犬にとって居心地が悪い場所です。冷房が効いている室内では飼い主には涼しく快適に感じられることがあります。
温度計や湿度計を置いて確認してみてください。犬が快適に過ごせるとされている温度は22℃~25℃、湿度は60%以下です。あくまでも目安ですが超えている場合には、犬が居心地が悪いなと感じている可能性が高いです。
愛犬に合わせて室内を冷やし過ぎると飼い主や家族が体調を悪くしてしまいかねません。
愛犬には冷感素材のマッドやベッドを用意してあげるなど、お互いが快適に過ごせる場所になるよう工夫してみてください。
3.人混みの中
犬にとって人混みの中を歩くことは居心地が悪く、今すぐにでも逃げ出してしまいたい場所です。
見知らぬ音やニオイを無数に感じなければならず、その中から警戒しなければならない危険な音やニオイを探し出すのも困難です。
混乱してパニックになった犬が急に走り出し、迷子になってしまうケースも多くあります。
人混みの中を歩く時は愛犬を抱っこしてあげてください。抱っこできない時はペットカートを利用するとよいです。
人が大好きで触れ合うことを好む犬にとってはよい刺激を受ける場所でもあります。
愛犬の性格をよく見極め、その日その時の体調や様子などもよく確認しながらお出かけするようにしましょう。
4.香りが充満している
香水や芳香剤などの強い香りが充満している室内は犬にとって居心地が悪い場所です。
鼻や目の粘膜を刺激し、涙や鼻水がいつもより多く出ているかもしれません。粘膜を傷つけてしまい、しきりに手でカキカキしているかもしれません。
香水や芳香剤などには香料が使われており、科学的に合成や抽出がされた物質です。犬が化学物質を吸い続けると、化学物質過敏症(シックハウス症候群)になる可能性があり、皮膚病の原因になったケースがあります。
香りは愛犬のいない室内や場所で楽しむようにしましょう。
5.大音量
テレビや音楽が大音量で流れている室内は犬にとって居心地が悪い場所です。お祭りやイベントが行われている屋外でも同じです。
自宅ではテレビの横にケージが置かれている場合、犬がケージの中に入ってくれないことがよくあります。犬にとってはテレビから流れてくる音が大きく、落ち着いて過ごすことができないのです。
スマートフォンでゲームをしたり音楽を聴いたりする飼い主の側に近づかないようにすることもあります。
大音量で楽しみたい時はイヤホンやヘッドホンをするなど工夫してあげてください。
6.高い
高い場所は犬にとって居心地が悪い場所です。爪切りや耳掃除などの苦手なお手入れをする時、洗濯機やテーブルなどの高い場所に乗せるとジッとしていることがありますよね。高い場所に乗せられて不安や恐怖を感じているためです。
犬にとって滑りやすい場所でもあると思いますので、転倒や転落によるケガには十分にご注意ください。
まとめ
犬にとっての居心地が悪い場所を6つ解説しました。
- 滑りやすい
- ジメジメと暑い
- 人混みの中
- 香りが充満している
- 大音量
- 高い
どんな場所を好むかは犬それぞれ違います。飼い主が考えもしない驚きの場所を居心地がよくて好む犬もいます。
居心地が悪そうにしている時は改善し、とくにストレスを感じやすいお留守番する室内には愛犬が喜ぶ工夫をしてあげてください。