犬の表情からわかる心理
1.不安を感じて心細くなっている
白目を覗かせるように上目遣いをしている表情は、不安を感じて心細くなっている時です。
- 飼い主が不機嫌でイライラしている
- 理由も分からず怒られた(怒鳴られた)
- 家族が喧嘩をしている
- 飼い主がいつもと違う様子で出かける準備をしている
- 見知らぬ人が家に遊びに来ている
このような時、飼い主のことを不安そうな表情で見つめてくることがあります。座ったまま動かずにジッとしていることもありますし、飼い主の後をついて回ることもあります。
様子をうかがうように物陰に隠れて観察していることもあります。
2.嬉しい出来事を期待している
目をキラキラと輝かせて口角が上がっている表情は嬉しい出来事を期待している時です。
微笑んでいるように見えたり、にっこり笑っているように見えたりします。
- 背筋をピンッ!と伸ばしておすわりしている
- 飼い主の動きをジッと目で追っている
- 隣に座って飼い主の膝の上に手を乗せる
- 玄関で待つ
- お皿の前で待つ
表情と合わせて見てほしい犬の仕草や行動です。玄関で待っているのはお散歩を期待している時、お皿の前で待っているのはごはんやおやつを期待している時であることがわかりますよね。
3.楽しくて興奮している
目を細めながら少しだけ口を開けて軽く息を弾ませるような表情は楽しくて興奮している時です。
興奮気味ではありますが、落ち着いている状態なので走り回ったり暴れたりすることはありません。リラックスするように座ったり伏せたりしている体勢であることがほとんどです。
- お散歩
- ごはん
- おやつ
- 遊び
- スキンシップ
これらは犬が毎日楽しみにしていることです。ブラッシングが大好きで楽しみにしている犬もいますし、深夜に帰宅する家族から夜食のおすそ分けがもらえることを楽しみにしている犬もいるかもしれません。
4.警告している
マズルにシワを寄せて前歯や牙を剥き出しにしている表情は警告している時です。
- それ以上は近づかないで!
- 攻撃するぞ!
- あっちへ行け!
このように相手を追い払いたい様子です。相手に対して不安・緊張・恐怖・危険を感じているのでしょう。
警戒を無視するとガウッ!と一喝することがありますが、いきなり噛みつく犬は少ないです。だからと言って安易に近づくと犬が飛びかかって来て押し倒されるなどケガをすることがあります。
お互いの身の安全を守るため、マズルにシワを寄せて前歯や牙を剥き出しにしている表情をした犬には近づかないでください。
5.敵意はありません
目を閉じて強張るような表情をしている時は緊張している時です。座ったり立ったりした状態のままジッと耐える様子です。目の前に強そうな相手が現れた時に見られます。
- 私に敵意はありません
- あなたに攻撃することはありません
- そのままここを立ち去ってください
このように伝えたいのです。
飼い主に叱られた時にも目を閉じて強張るような表情をすることがありますが、「あまり叱らないでください」と降参する気持ちが込められています。
6.落ち着いてほしい
しきりにあくびをしながら眠たそうな表情をしているのは相手に落ち着いてほしい時です。
犬同士が行うコミュニケーションでもありますし、人に対しても同じ表情を見せることがあります。眠たくてあくびをしているわけではありません。
- 緊張している
- イライラしている
- 興奮している
このような相手の気持ちを落ち着かせてあげたくてしきりにあくびをするのです。
まとめ
犬の表情からわかる心理を6つ解説しました。
- 不安を感じて心細くなっている
- 嬉しい出来事を期待している
- 楽しくて興奮している
- 警告している
- 敵意はありません
- 落ち着いてほしい
犬の表情ってコロコロ変わりますよね。表情だけではなく耳や尻尾の動きにも注目してみてください。より詳しい犬の心理状況を知ることができます。
微笑んでいるように見えても尻尾を下げている時は不安や緊張が混じった心理状況かもしれません。