当てはまってる?『臆病な犬』の特徴
皆さんの愛犬はどのような性格をしていますか。甘えん坊な子や好奇心旺盛な子、勇敢な子、フレンドリーな子…様々な性格の犬がいるので、犬同士の交流を観察するのも楽しいですよね。
犬たちの中には警戒心が強く臆病な犬も多くいます。もともと警戒心が強い犬には、比較的多い性格と言えるでしょう。臆病な犬は以下のような特徴を見せることがあります。
- 他の人や犬に近寄っていかない
- 他の人や犬が近寄ってくると逃げる
- 他の人や犬が近寄ってくると威嚇する
- 初めて行く場所で固まってしまう
- 慣れていないルートを散歩しようとしない
いかがでしょう。皆さんの愛犬は当てはまる点はありませんか。上記の中で3つ以上当てはまる場合は、性格に臆病な要素が多く含まれている可能性が高いです。
『臆病な犬』にしてはいけない飼い主の絶対NG行為5選
臆病な犬は他の犬に比べて小さなことにストレスを感じたり、トラウマを持ってしまったりする傾向が見られます。したがって、以下のような行為は悪影響を及ぼす恐れがあるため、飼い主は控えるようにしてください。
1.叱る時に大声で怒鳴る
愛犬が悪いことをした時、「これはやってはいけないことだ」としつけのために叱る場面も多いですよね。しかし、怒鳴って威圧的に叱る行動は控えてください。
特に臆病な犬の場合、怒鳴ったり叩かれたりといった高圧的な態度で叱られることで、叱られている内容ではなく、今怖い思いをさせられているという印象が強く残ってしまいます。
すると、何に対して叱られたのか学ぶことができない上、飼い主に対して恐怖心を抱いてしまう恐れがあるのです。叱る時は「ダメ」とピシッと叱り、その後は一定時間距離を置くなどして学習させましょう。
2.無理矢理他の犬と交流させようとする
犬によっては他の犬や人と交流することに楽しさを感じる犬もいます。ドッグランなどで元気に走り回っている犬は、好奇心旺盛で社交的な犬が多いでしょう。
しかし臆病な犬の場合、他の人や犬と交流することを苦手と感じる犬も多いです。無理に交流の輪に入れてしまうと、不安や恐怖のあまり強いストレスを感じてしまう恐れがあります。
また、他の犬や人と交流することに対してネガティブな印象を抱いてしまい、社交性が養われなくなる原因となるケースもあります。臆病な犬の場合は、少しずつ愛犬のペースで交流を深めていきましょう。
3.散歩中に犬が怖がる場所に連れて行こうとする
散歩中、いつもとは違うルートに行ってみようと進行方向を変えると、興味津々でそちらへ向かっていく犬と、「絶対に行かない!」と不安から拒絶する犬がいます。
後者の場合、臆病な性格の犬である可能性が高く、無理に嫌がる場所へと連れて行ってしまうと、そのルートに対してトラウマを抱えてしまう可能性があります。
違うルートを散策することで、新たな刺激を受け入れることも大切です。しかし無理に連れて行ってしまっては、余計に新しい刺激を拒絶する恐れがあるので、こちらもそれぞれの犬のペースで進めていきましょう。
4.怖がっている時に飼い主も同調する
臆病な犬は様々な音や匂い、存在に対して不安を抱きます。ちょっとしたことに対しても不安を抱き「怖いよ」と飼い主の側に駆け寄ってくることもあるでしょう。
しかし、この時飼い主も一緒になって「怖いね」と同調し、怯える様子を見せてしまうと、犬は余計に「怖い」と感じてしまいます。飼い主が怖がっている様子を見て「ただ事ではない」と余計に恐怖心を煽ってしまう結果となるのです。
したがって、犬が不安そうに助けを求めてきた時は、飼い主が冷静に落ち着いた態度で「大丈夫だよ」などと声をかけ、不安を忘れさせるような楽しい遊びや夢中になる遊びを提案してみてはいかがでしょう。
5.「臆病だから」と過保護に接する
ちょっとしたことに怯え、不安がっている臆病な愛犬を見ると、「飼い主である自分が守ってあげなくては!」という使命感が沸き起こりますよね。
しかし、「臆病だから」と必要以上に過保護に接する行為はやめてください。過保護になるあまり、抱っこで散歩をしたり、他の犬と極力交流させないようにしたり、過剰に守ってしまうと、犬は余計に飼い主に対して依存心を強めてしまいます。
すると、いざ他の犬や人と交流したり、新しい場所へと行った時、不安のあまり強いストレスを感じてしまったり、不安から攻撃的な行動に出たりする恐れがあります。
普段から不安を感じていそうな時は、気持ちを落ち着かせるよう対応しつつ、犬が自分でできることはなるべく自分で解決させるようにしてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。臆病な愛犬を見ていると、「大丈夫かな?」と心配になることも多いと思います。しかし、飼い主が適度な距離感で接し、正しい対応を心がけていれば、少しずつ環境にも慣れ、他の犬とも交流できるようになります。