犬が寝る場所を変える時の意味
1.冷たい場所を求めて移動するため
同じ場所に寝ていると熱がこもってしまうため、冷たい場所を求めて移動することがあります。
フローリングを素足で歩いた時、ほかほかとしていることがありますが、愛犬がさっきまでここで寝ていたということが分かります。
体が火照ってしまった時、冷たい場所に触れると気持ちがいいですよね。
犬は人間のように汗をかいて熱を放出することができないため、ひんやり感を求めて寝る場所を変えることがあるのです。
2.体温を調節するため
寒くなったら温かい場所、暑くなったら涼しい場所へと寝る場所を変えることで体温を調節しています。
日差しの当たる場所や風通しのよい場所を好むことがほとんどです。
夏は冷房の風が当たる場所、冬はこたつの中やホットカーペットの上がお気に入りですよね。
犬は人間が服を脱いだり着たりして体温を調節するように気軽に換毛することはできないため、寝る場所を変えることで体温を調整するのです。
3.気分に合わせるため
家族が集まる賑やかなリビングで寝たい時もあります。暗く静かな廊下や玄関で寝たい時もあります。
その時の気分に合わせて寝る場所を変えるのです。飼い主の近くにいたくてリビングで寝ていたけれど、家族の声が賑やか過ぎて落ち着けず、気づかれないようにそっと移動することがあります。
目が覚めて飼い主の姿が見えないことを寂しく思い、またリビングに戻って来ることもあります。
気分に合わせて寝る場所を変えたり、気分を変えるために寝る場所を変えたりすることもあるでしょう。
4.飼い主と一緒に寝るため
ケージの中やソファーの上で寝ていた犬が飼い主と一緒に寝るために寝室へと寝る場所を変えることがあります。
今すぐに寝たいけれど飼い主の様子が気になり、先に寝室へ行くことはないのです。
飼い主の行動によって「そろそろ寝る時間だ!」と察知して、少し先に寝室へと寝る場所を変えることはあります。
5.落ち着かないから
どこへ移動しても落ち着くことができず、頻繁に寝る場所を変えることがあります。部屋の温度や湿度が高く、不快な感じがして寝付けないのかもしれません。
飼い主が夜更かしをしている時、電気の明かりやテレビの音が眠りを妨げてしまっているのかもしれません。
体調が悪くてソワソワとし、落ち着けずに寝る場所を移動することもあります。
犬が安心して快適に寝るための環境作り
飼い主の気配を感じられる場所
犬は飼い主の気配を感じられる場所を好んで寝ることがあります。
他の部屋に移動したものの飼い主の気配が感じられないと不安になり、また戻って来ることがほとんどです。
しかし、テレビやスマートフォンの音が大きいなど刺激を受けやすい環境である時は寝る場所を変えたがることがあります。
飼い主の側で寝ることを好むのであれば、落ち着ける静かな環境にしてあげるのがよいです。
ベッドとトイレは別の場所に置く
ベッドとトイレがケージの中に置かれていたり、距離が近い場所に置かれていたりすると犬が嫌がることがあります。
- トイレが近い場所にあるからここでは寝たくない
- ベッドが近い場所にあるからここでは排泄したくない
この2つのどちらかが起こりやすいです。全く気にしない犬もいます。
ベッドやケージなど愛犬専用の寝床を用意しても使ってくれない時は、トイレとの位置関係が原因かもしれません。
部屋の温度と湿度
犬が快適に寝ることができる部屋の温度は22℃以下、湿度は60%以下が目安とされています。
夏の冷房を使用した部屋の場合、温度は25℃くらい、湿度は50%くらいを目安にするとよいです。
犬種や個体差によって快適に寝ることができる温度と湿度は異なります。愛犬の様子を見ながら調整してあげてください。
まとめ
犬が寝る場所を変える時の意味を5つ解説しました。
- 冷たい場所を求めて移動するため
- 体温を調節するため
- 気分に合わせるため
- 飼い主と一緒に寝るため
- 落ち着かないから
なぜそんなに寝る場所を変えたがるのか疑問に思った時は、当てはまる意味はないか愛犬の様子から探ってみてください。