なぜ飼い主をホリホリするの?
1.寛ぐための準備をしている
お散歩やごはんの後に飼い主をホリホリすることがあります。「お散歩楽しかったな」「お腹いっぱいだな」と、満足して寛ぐための準備をしているところです。
居心地や寝心地をよくする目的があります。飼い主の隣で安心して寛ぎたいのでしょう。ホリホリしたりクルクル回ったりを繰り返すのが特徴です。
2.おやつを隠そうとしている
犬がおやつを口にくわえたまま飼い主をホリホリすることがあります。「今は食べたくないな」「後で食べようかな」と、おやつを隠そうとしているところです。
信頼できる飼い主の側に隠しておけば奪われる心配はないだろうと安心しきっているのでしょう。長く噛み続けなければならないガムや硬いおやつを隠しがちです。
3.ストレスを発散しようとしている
突然、狂ったように勢いよく飼い主をホリホリすることがあります。
- お散歩に満足できなかった
- ごはんを減らされて不満だ
- 構ってもらえなくて寂しい思いをしている
- お留守番の時間が長くて退屈だった
このようなことにストレスを感じ、ホリホリすることで発散させようとしているところです。
怒りのような感情を物に当たり散らすのではなく、飼い主をホリホリすることで理解してもらいたいというアピールなのでしょう。
4.気になるにおいを探そうとしている
飼い主をホリホリしては鼻を押し付けるようにしてにおいを嗅ぐことがあります。ホリホリしている部分に気になるにおいがあるため、その正体を探っているところです。
ホリホリすることでにおいの正体が出てくるのではないかと期待しているのでしょう。食べ物のにおいを感じた時、食べたくて取り出すためにホリホリすることがあります。
飼い主から他の犬や猫のにおいを感じた時、「私の飼い主だぞ!」「出て来なさい!」と、追い出したくてホリホリすることがあります。
5.遊びに誘っている
飼い主を遊びに誘うためにホリホリすることがあります。ひとり遊びで飼い主をホリホリすることもあります。
- 地面を掘って巣穴を作るため
- 寝床を心地良く整えるため
- 獲物(食料)を地面に埋めて隠しておくため
このような犬の本能や習性で穴を掘るような仕草や行動をするとされていますが、遊びの一環としても行うようです。
飼い主をホリホリするのをやめさせるには?
犬の力でホリホリされると痛いですよね。みみず腫れになったり痣ができたりすることもあります。顔や頭をホリホリされたことのある飼い主さんもいらっしゃるのではないでしょうか。
なぜ飼い主をホリホリするのか改めて愛犬の心理を考えてみると叱ることはできないと思います。スッとクッションを差し出してみてください。クッションに集中してホリホリし始めるはずです。
とくにストレスをぶつけて発散させようとしている時のホリホリにおすすめです。
病気の可能性を疑ってみる
認知症や分離不安症を抱える犬にもホリホリの仕草や行動が見られることがあります。
飼い主を必死でホリホリしたり、物を破壊するほど激しく強い力でホリホリしたりすることがあります。
正常な心理状況ではないかもしれないなど異常を感じた時は一度、病院で診察を受けることをおすすめします。
ごはんを食べない、過剰に吠える、怒りっぽくなったなど他に症状がないか思い返してみてください。
まとめ
犬が飼い主さんをホリホリする時の心理を5つ解説しました。
- 寛ぐための準備をしている
- おやつを隠そうとしている
- ストレスを発散しようとしている
- 気になるにおいを探そうとしている
- 遊びに誘っている
突然やって来てホリホリしたいだけホリホリして満足したかのように去って行くなんてこともありますよね。
去った後は離れた場所で手足のお手入れを始めたり、放っておいてほしいオーラを放ったりしていることもあります。
「一体何だったのだろうか!?」と、いつまでも疑問に思わせるところがホリホリの魅力なのかもしれません。