子犬の時にしか見られない仕草や行動
1.クルクルと回るようにして移動する
生まれたばかりの子犬はクルクルと回るように移動して母犬や母乳を探します。
犬の本能による行動なのですが、真っ直ぐに移動すると巣穴から出て行ってしまい、自力では戻って来ることができないためです。
まだ目も見えておらず耳も聴こえていませんが、母犬や母乳のにおいには敏感に反応します。
子犬の鼻先には温もりを感知することができるセンサーのような役割があり、母犬を探すことができるとされています。
母犬や母乳を探してクルクルと回るようにして移動するのは子犬の時にしか見られない行動です。
2.グニャリと体を曲げる
生まれて間もない子犬の体は柔らかく、グニャリと体を曲げるような仕草をすることがあります。
手足や首がおかしな方向に曲がった状態で眠っていることがありますが、子犬の体が柔らかいからこそできる仕草です。
サークルやケージの狭い隙間を通り抜けることができたり、高い場所から転げ落ちて変な体勢になってしまったり、飼い主をヒヤリとさせることがあります。
骨折などの大怪我をせずに済むのも子犬の時にしか見られない体が柔らかいからこそできる行動です。体や頭が隙間に挟まったまま抜け出せなくなってしまう恐れがあります。
お留守番中は助けてあげることができません。隙間のないサークルやケージを用意し、隙間がある場合には必ず塞いでおきましょう。
3.よちよち歩き
よちよち歩きは絶対に子犬の時にしか見られない行動です。
生まれてから12日を過ぎる頃から目や耳が開き始めます。19日を過ぎる頃には目が見えるようになり、耳が聞こえるようになります。この頃には手足もしっかりし、よちよち歩きができるようになります。
自由に行動できるようになり、様々な初めてを経験します。些細なことにも過剰に驚き、「キャンッ!」と甲高い声を上げて鳴き、よちよち歩きで急いで母犬の元に戻ります。
出会う全てのことに興味を持ち、驚いたり怖がったりし、時には痛い思いをするかもしれません。たくさん吸収して学習する時期なのです。
4.ぽっこりお腹が邪魔をして転がる
食後のぽっこりお腹が邪魔をして、上手く歩けずにコロリンッ!と転がってしまうことがあります。
ぽっこりお腹が突き当たってしまうのか、歩きにくそうにする仕草は子犬の時にしか見られない可愛い姿です。
食後に子犬のお腹がパンパンに膨れることを心配されるかもしれませんが、ぽっこりの原因は筋肉が未発達だからです。筋肉が弱く、お腹を支えることができないのです。
食欲や排泄や体調に異常がなければ正常な状態です。稀ですが、奇形・腹部異常・寄生虫の感染などによって子犬のお腹がぽっこりすることがあります。
異常や不安を感じた時は病院で診察を受けてくださいね。
5.イヤイヤ期を迎える(第一次反抗期)
生まれてから6カ月~9カ月頃にイヤイヤ期を迎えるとされています。
子犬の時にしか見られない第一次反抗期による仕草や行動は主に5つあります。
- 飼い主の言うことを聞かない
- 食事やおもちゃへのこだわりが強くなる
- 自己主張が強くなる
- 警戒心が強くなる
- 排泄を失敗する
食事のこだわりが強くなると、ごはんを食べなくなってしまうことがあります。トイレトレーニングを終えていても排泄を失敗することがあります。
マーキングをするようになったり、外での排泄を覚えてしまったりするためです。
まとめ
子犬の時にしか見られない仕草や行動を5つ解説しました。
- クルクルと回るようにして移動する
- グニャリと体を曲げる
- よちよち歩き
- ぽっこりお腹が邪魔をして転がる
- イヤイヤ期を迎える(第一次反抗期)
日本では動物愛護管理法によって生後56日を経過していない子犬を飼い主に引き渡すことが禁止されています。そのため、生まれて間もない子犬の仕草や行動を目にすることは貴重なことです。
ブリーダーさんが動画を撮影しているかもしれません。生まれて間もない頃の愛犬の姿を見せていただけないか尋ねてみましょう。