犬が人によって態度を変える理由
1.飼い主の態度が変わるから
飼い主の態度によって犬も態度を変えることがあります。
お散歩の時によくすれ違う「気の合う犬の飼い主さん」や「苦手なタイプの犬の飼い主さん」っていますよね。どちらにも明るく笑顔で対応しているつもりかもしれませんが、愛犬には飼い主のちょっとした変化が分かってしまうんです。
苦手なタイプの犬の飼い主さんと会話している時、「早く行こうよ!」とリードを強く引っ張ったり、吠えて会話を遮ったりすることがあります。犬なりに気を利かせているのだと思います。
2.一緒に過ごす時間の違い
一緒に過ごす時間の違いから犬が家族それぞれに態度を変えることがあります。
一緒に過ごす時間も長く、ほとんどのお世話をしているのはママなのにパパや子供たちの方が好かれているように感じるなんてことがあります。
他の家族とは一緒にいる時間が短く、スキンシップやコミュニケーションをする時間が限られているためです。
その限られた時間に思いっきり甘える愛犬の姿を見て、自分よりも他の家族の方が懐かれているように思えてしまうのです。
3.距離感が違うから
人が自分とどれくらいの距離感で接しているのかを理解し、態度を変えることがあります。
動物病院での出来事を元に例をあげてみます。例えば、スタッフさんの中には犬好きな人と猫好きな人がいます。猫と接するのが得意で犬と接するのが少し不慣れなようです。
犬好きなスタッフさんには喜んで抱っこされるのですが、不慣れなスタッフさんには遠慮がちに抱っこされます。
小型犬は怖くないけど大型犬はちょっと警戒してしまうスタッフさんもいらっしゃいますね。
4.緊張してしまうから
緊張してしまう人と接する時に態度を変えることがあります。
- 身動きができなくなり、撫でられるのをジッと我慢する
- 身動きができなくなり、大人しい犬だと勘違いされる
- 嬉しくないのにはしゃいでしまう
- 興奮してパンティングが激しくなる
- 緊張を解そうとして、あくびばかりしてしまう
- 素っ気なくしてしまう
緊張している時の犬の態度は様々です。飼い主が普段に見たことのないような意外な態度を取ることもあります。
5.「好き」と「嫌い」
好きな人と嫌いな人で態度を変えることがあります。犬にだって好き嫌いがあります。
全く態度に出ない犬もいれば、何となく態度に出てしまう犬もいれば、はっきりと「好きです!」「嫌いです!」と態度に出す犬もいます。
おやつをくれるから好き、撫でるのが下手だから嫌いとかではなく、相性の合う合わないで態度を変えることがあるようです。
6.人の性別の違い
男性と女性とで態度を変えることがあります。
飼い主と同じ性別の人の方が接しやすい、自分(犬)と同じ性別の人の方が接しやすいなどあるようです。
男性(または女性)の方が好きだけど、若い人と高齢の人とで好き嫌いがあり態度が変わることもあります。
男性よりも女性の方が犬に好かれやすいとされていますが、声の高さの違い・体の大きさの違い・犬の体を撫でる時の力加減の違い・体臭の違いなどが関係しているようです。
7.撫でるのが上手・下手
撫で方の違いで態度を変えることがあります。
ママの前では仰向けになって「お腹を撫でて♡」とアピールし、パパが撫でようとすると唸り声を上げて威嚇するなんてことがありますよね。
ママは撫でるのが上手で気持ちがよく、パパは撫でるのが下手で気に入らないのです。手の大きさの違いや力加減の違いが関係しているのかもしれません。
まとめ
犬が人によって態度を変える理由を7つ解説しました。
- 飼い主の態度が変わるから
- 一緒に過ごす時間の違い
- 距離感が違うから
- 緊張してしまうから
- 「好き」と「嫌い」
- 人の性別の違い
- 撫でるのが上手下手
全ての理由を足して割ってみると、「人の態度によって犬も態度を使い分けている」という結論に至るのではないでしょうか。
社交辞令の「かわいいね」や「お利口さんね」の裏にある気持ちを読み取り、態度を変えることがあるようです。