1.細すぎるリード
犬のリードは太さの種類が豊富で、極細いものから綱のような太いものまで様々です。見た目や軽さから、細めのリードを選ぶ人もいますがあまりにも細すぎるものの場合、引っ張った時にちぎれたり、金具部分が壊れてしまったりするので注意しましょう。
また、細さと丈夫さを両立するためにワイヤーが取り入れられているものもありますが、ワイヤーが犬の足などに絡むと大怪我をする恐れがあります。
特に、散歩中に遊んだり走ったりすることがある場合は、ワイヤー状のものや細すぎるものはおすすめできません。
2.ロングリード
散歩中に公園などで遊ばせたいという気持ちから、ロングリードを利用する人もいます。河原や公園など広々とした場所で犬を走らせたくても、ノーリードは禁止されているので10m程度のロングリードを取り入れている人は少なくありません。
しかし、ロングリードは長さがある分、使い慣れていないうちは扱いがむずかしく犬をうまくコントロールできないことがあります。
自由に走り回れることで興奮状態になって周囲の人に飛び掛かってしまったり、犬自身や飼い主さんの足などにリードが絡みついて怪我をしてしまったりすることもあるので、使い方に注意しましょう。
3.ショートリード
散歩の時に、飼い主さんの手から犬の首までの距離とほぼ同じ長さのリードを使う人もいます。これはショートリードと呼ばれるもので、元々はドッグショーや競技会などで一時的にコントロールするために使われることが多くあったアイテムです。また、狭い場所などで犬や周囲の人の安全を確保するために使われることもあります。
しかし、最近では「犬が散歩で引っ張ることを防ぐために」とショートリードを使う人もいます。
確かにリードが短ければ引っ張る余地はなく、飼い主さんから離れることはできないでしょう。ですが、それで飼い主さんのそばにいさせるようにしたとしても、引っ張り癖がなくなったわけではありません。
むしろ、リードが常にピンと張った状態で歩くことに慣れてしまい、引っ張って歩く癖がより強くなってしまうのです。そのため、引っ張り癖のある犬の散歩では、安全確保の場合を除いてショートリードを使うことはおすすめできません。
また、リードが短すぎて首が吊られた状態で歩くことになり、呼吸器官や首への負担が大きくなりトラブルを引き起こすことも。一時的に行動を制御する場合などを除いて、散歩でのショートリード使用は避けるべきでしょう。
4.伸縮リード
手元のボタンを押すことでリードの長さを調整できる伸縮リードは、犬を自由に歩かせたり遊ばせたりできることから人気を集めています。
しかし、この伸縮リードは使う場面によっては、とても危険なアイテムとなってしまうので注意してください。
周囲に人のいない広々とした公園などで、リードの長さを自由に変えるのであれば問題ありません。
しかし、道路を歩いている時や周囲に人や犬がいる時にはロックを外して伸縮できる状態で使うと大変危険です。
犬が自由に歩くことでほかの人や犬の方に行ってしまい相手を驚かせたり、伸びたリードに気が付かずに犬と飼い主さんの間を自転車や徒歩の人が通ろうとして引っかかってしまったりという事故が多く発生しています。
伸縮リードを散歩で使う場合は、道路を歩いている時は短い状態でロックするようにして、周囲に人がいない広々とした場所に着いてからロックを外して自由に動き回れるようにするといいでしょう。
まとめ
今回は、散歩で使うべきではないリードをご紹介してきました。
ただし、これらのリードも、使うシーンや使い方次第ではとても便利に活用することができるものばかりです。
リード選びで大切なことは、それぞれのリードの特徴や性質をしっかりと理解して、適した場面で使うようにするということです。
どのようなリードも楽しく快適な散歩をサポートするアイテムになりますが、使い方を間違えれば、愛犬や周囲の人を危険にさらす可能性があるのです。
ぜひ、愛犬のタイプや散歩をする場所などに合わせて、上手なリード選びをしてくださいね。
また、当然のことながらノーリードでの散歩は絶対にNGです。大切な愛犬を守るためにも、必ず守るようにしましょう。