実は我慢してる…!犬が密かに思っている5つの願望
犬と一緒に暮らすことは、私たちにとって幸せなことです。同時に、犬たちも私たち飼い主のことを慕い愛してくれていることを日々感じている飼い主さんも多いのでは?
しかし、犬と人間はもともと違う動物です。一緒に暮らす上で、どうしても犬たちに我慢させている願望があるのも事実です。今回は、そんな犬たちが密かに抱いている願望について考えていきます。
1.思いっきり自由に走りたい!
まず1つ目は、リードをつけずに思い切り走ってみたい!という欲求です。普段、散歩ではリードをつけた状態で、飼い主に合わせて歩いたり、軽く走ったりする程度しか本領を発揮できていません。
元々野生動物として暮らしていた時代の犬たちは、大地を駆け、獲物を狩って捕食していました。こうした行動は、犬にとっても自然な行動で健康的な行動と言えます。
現在、世界中で長寿犬として有名な犬たちも、多くが牧場で牧羊犬として活躍しているなど、思い切り走れる環境のある犬が多い傾向にあります。
日本で暮らしていると、なかなか思い切り走らせてあげられる環境が見つかりにくいですが、ドッグランでは基本的にノーリードで思い切り走ることができます。時々こうした場所に連れて行くと、喜んでのびのびと走り回る愛犬の姿を見ることができるかもしれません。
2.ずーっと飼い主さんと一緒にいたい!
犬は仲間意識が強い動物なので、大切な仲間である飼い主と常に一緒に行動したいと思うのはごく自然なことです。「実は我慢しているけれど、本当は1人でお留守番じゃなくて、飼い主さんと一緒にいたい」と思っている犬は多いでしょう。
ただし、飼い主にも仕事や生活があるため、24時間365日一緒にいることはできません。また、常に一緒にいると、犬が過剰に依存してしまい、分離不安を引き起こす恐れがあります。
したがって、現代では、犬が飼い主と常に一緒にいることは必ずしも良いことと言えません。一緒に過ごせる時間の中で、愛犬が満足できるような時間を提供してあげることが大切です。
3.本当は思う存分吠えたいんです…
私たち飼い主側からすると、犬の無駄吠えをしつける行動は当たり前と捉えがちです。しかし、犬にとっては本能的な行動が強制的に押さえつけられている状態なので、我慢しているけれど、本当は思う存分吠えてみたいと思っているかもしれません。
特に狩猟犬として活躍していた犬の場合、吠えることで仲間や飼い主に獲物がいること、捕食したことを知らせていました。そのため、遺伝的にも本能的に吠えるという行為が染み付いているのです。
しかし、そうは言っても無駄吠えを手放しで容認することはできません。日本の住居環境を考えても、1軒1軒が密集している地域が多いため、近所に迷惑をかけてしまいます。愛犬の欲求を我慢させるのは辛いですが、こればかりはぐっと堪えてもらうしかありません。
4.思う存分ドッグフードやおやつを食べたい!
愛犬の健康のために、1日に与えるドッグフードの量やおやつの回数を定めているご家庭は多いです。愛犬が太りすぎないように管理することは、飼い主の責務でもあります。
しかし、犬の本音を考えると、「お腹いっぱいおやつが食べたい!」と思っているのは明白です。ご褒美などにおやつを持ち出すと、嬉しそうに駆け寄ってくる愛犬の姿を見れば、多くの飼い主が「本当はたくさん食べたいのだろう」と気付くでしょう。
しかし、こちらも残念ながら、基本的に食事管理の観点でNGです。1年に一度、誕生日だけいつもより多めにあげる…くらいは許されるかもしれませんね。
5.飼い主さんが食べている美味しそうなものを食べてみたい!
犬を飼っている人であれば、誰もが気付いているであろう犬たちの願望です。飼い主が食事をしていると、恨めしそうにジーッと飼い主の食事風景を眺める犬たち…絶対に食べたいと思っています。
犬は嗅覚が優れているため、飼い主が食べている美味しそうな食事の匂いを強く感じているのでしょう。鼻をヒクヒクさせて、犬によっては、その匂いに興奮して息が荒くなっていることもあります。
しかし、やはり残念ながら人間が通常食べている調味料たっぷり、味付け濃厚な食事をあげることはできません。ですが、最近では人間の食事を模した犬用ごはんが販売されているので、特別な日にぜひ買ってあげてはいかがでしょう。
まとめ
いかがでしたか。叶えてあげられそうなものもあれば、叶えてあげるのは難しいものもありました。
犬は野生動物だった頃の名残があるので、その頃の本能的欲求を満たしたいという願望は強く持っていると考えられます。私たちが叶えられる範囲で、本能的欲求を満たせるような遊びを取り入れてあげたいですね!