犬がトイレ前で飼い主を待っている時の心理4つ
飼い主がトイレに行こうとすると、後を追うように犬がついてきてトイレ前で待っていることがよくありますよね。いったいなぜ犬は飼い主のトイレについてくるのでしょうか。ここでは犬がトイレ前で飼い主を待っている時の心理について紹介します。
1.飼い主さんと少しでも一緒にいたい
犬はもともと群れで行動していた動物なので、仲間として認識した相手となるべく一緒に行動したいと思うのは、ごく自然なことです。そのため、飼い主がトイレに行く時も自然と「一緒に行こう」とついて行ってしまいます。
これは大切な仲間でもある大好きな飼い主さんと少しでも一緒にいたい、一緒にいることで安心したいという思いが強いからでしょう。
基本的に犬が飼い主のトイレについてきてドアの前で待っている行動は、愛情表現の1つです。愛犬に愛されていると思って良いでしょう。
2.トイレの中が気になる
犬が人間の使うトイレの中に入ることはあまりありません。そのため、飼い主さんがいつもなぜそのドアの中に入り、しばらく出てこなくなるのか気になっている犬も多いです。
一緒に過ごす時間が長くなることで、匂いや音からなんとなく「トイレなのかな?」と感づいている犬も多いですが、子犬などは人間と暮らし始めて間もないため、トイレを排泄する場所として認識していない犬が大半です。
また、犬は群れで暮らしていた頃、仲間が排泄する際は互いに別の方向を向いて敵が来ないか確認しながら身を護っていました。そのため、「僕が見張っていてあげるのに、なぜドアを閉めるのだろう」という疑問を持っている犬も少なくないでしょう。
3.飼い主さんの身の安全を護らなければ!
先にお話しした通り、犬は群れで行動していた際、お互いに仲間の身を護っていました。したがって、現在仲間として認識している飼い主の身の安全を護ろうとトイレの前で見張りをしている犬も多いです。
特に犬にとって排泄中は無防備な状態であるため、就寝中の次に襲われやすいタイミングでもあります。本能的にトイレ中の飼い主が襲われないよう、トイレの前で敵が来ないか確認しているのでしょう。
4.不安に思うことがある
その日、なんらかの違和感や不安を感じていて、飼い主のそばに居て安心したいという心理が働いている犬の場合、飼い主がトイレに立てばトイレの前までついてくることも多いでしょう。
犬が不安に感じる要因は様々です。外から聞き慣れない音がしたり、環境の変化でストレスが溜まっていたり、体調に異変を感じていることもあるかもしれません。
こうした不安は一人でいると心細いので、常に飼い主の隣にいていざという時に護ってほしいと感じているのでしょう。
あまりにも飼い主と離れられない場合は分離不安の疑いも
上記で紹介したように、犬がトイレ前で飼い主を待つ理由は、野生時代の本能や習性が関係していると言えます。飼い主が大切な仲間だからこそ、一緒に行動し、少しでも安心したいという思いが強いのです。
しかし、トイレ以外のシーンでも、常に飼い主の後を追っていたり、飼い主の姿が見えなくなると鳴き出すなど、飼い主とあまりにも離れられない様子が見られる場合は、分離不安の疑いがあります。
分離不安は、犬が飼い主の姿が見えなくなることで極度のストレスを抱えてしまう一種の精神疾患です。飼い主に依存し過ぎてしまうと分離不安を引き起こし、最悪の場合、自傷行為に走る犬もいるため、適度な距離感を保つ必要があります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。犬がトイレ前で待つ行動は、飼い主に対する愛情表現の1つです。飼い主がトイレをしている最中に敵が来ないか見張っていたり、一緒に行動したいという思いが大きな理由です。不思議な行動にも叱らず、落ち着いた態度をとりましょう。