1.無視をする
犬の名前を呼んだり話しかけたりしても、犬が反応せずに無視している時は、「今は構われたくない」と思っている可能性があります。
普段であれば呼べばうれしそうに振り返ったり、尻尾を振ったりするにもかかわらずそうした反応を示さない時は、疲れていたりほかに気になることがあったりするのかもしれません。
しつけの観点では、名前を呼んだ時や呼び戻しの際に無視をする癖がついてしまうと困るので、呼びかけた時は必ず反応するように教える必要があります。
そのためには、犬がゆっくりと休んでいる時や何かに夢中になっている時などに呼ぶことを避けて、無視するくせをつけないようにしましょう。
2.背を向ける
犬が飼い主さんに対して背中を向けて座っている時や伏せている時は、「今は放っておいて」という気持ちをあらわしているのかもしれません。
飼い主さんと遊びたい、かまって欲しいと思っているのであれば、休んでいたとしても飼い主さんの動向に注目しています。
家事や仕事をしていたり、テレビやパソコンを見ていたりする飼い主さんの様子をチラチラと確認して、「いつ構ってくれるかな?」「もうそろそろ遊べるかな?」などとタイミングを計っていることも少なくありません。
そのため、犬が飼い主さんから離れた場所で背中を向けている場合は、ひとりでゆっくりと過ごしたいのだと考えて、しばらく放っておいてあげましょう。
3.逃げる、隠れる
これはとてもあからさまな態度ですが、飼い主さんが構おうと近づくと、犬がその場からすっと立ち去ったり、ソファの下やカーテンの陰などに隠れてしまうこともあります。
その場合は、飼い主さんに構われることを明らかに避けていると考えられます。
そうした態度を取る前に、飼い主さんに叱られていたり、歯みがきやブラッシングなど犬にとって嫌なことをされたりということがあると、もう同じことをされたくないという気持ちから、飼い主さんを避けるようになるのです。
このような場合は、無理に追いかけるようなことはせず、犬の方から自然と近づいてくるのを待つことが大切です。
4.威嚇する
飼い主さんが犬のことを触ったり、近づいたりした時に、唸ったり牙をむき出したりという威嚇行動を取る場合は、「もうやめて!構わないで!」とやや強い意思表示をしていると考えましょう。
こうした行動を取る以前に、さりげなく飼い主さんから距離を取ったり、背中を向けたりといったサインを出していることが多いのですが、それに気づかずに構い続けると、威嚇行動に移ってしまうのです。
スキンシップの時に犬が飼い主さんに対して威嚇をするようであれば、その前のサインを見落としている可能性があると考えて、接し方を見直すようにしましょう。
5.自分の手を舐め続ける
「構わないで欲しい」と犬が思っている時、それに気がつかずに飼い主さんが構い続けると、上で説明したように威嚇行動を取ってやめてもらおうとする犬がいます。
しかし、そのような強気な態度が取れない犬の場合、ストレスを溜め続けてしまうこともあります。
そうしたストレスが蓄積すると、犬は無意識で自分の手足を舐め続けたり、尻尾の毛をかじり取ったりしてしまうことがあります。
まとめ
飼い主さんのことが大好きな犬は、スキンシップを好みます。しかし、犬にも生活リズムや気分というものがあり、眠い時や疲れている時、ほかのことに夢中になっている時などは構われたくないと感じることもあるのです。
犬が構われたくないと感じている時には、ここで紹介したようなさまざまなサインを出します。そのサインを見逃さずに、犬の気持ちやタイミングを考えてスキンシップを取ることで、より一層深い信頼関係を築くことができるでしょう。