犬にとって『フローリング』は要注意!
ツルツル滑るフローリングは犬にとって注意してあげなければいけないもののひとつです。
今では家の中のほとんどがフローリングというご家庭も珍しくないと思います。広範囲への工夫が必要になるのでちょっとした手間になるとことも!?
これから犬を迎え入れたいと考えている方、またフローリング対策をまだしていない飼い主さんに参考にしていただけると幸いです。
犬に「フローリング」が危険な理由
犬にとってフローリングが危険な理由は「滑るから」です。犬の爪にはスパイクの役割があり、歩行や走る際には地面に爪を引っ掛けて踏ん張りをきかせているのですが、ツルツルとしたフローリングの床では、爪を引っ掛けることができず滑りやすくなってしまうのです。
フローリングが犬に与えるリスク
滑りやすく体を安定させづらいフローリングは犬の足腰に大きな負担を与えてしまいます。普通に立って歩いているだけでも負担になりますし、ジャンプの着地に失敗して怪我や骨折に繋がる恐れもあります。また膝蓋骨脱臼や椎間板ヘルニアなど関節の病気のリスクも高まってしまうのです。
もし愛犬が室内を歩いている時に足をツルンと滑らせている姿を見たらいち早く改善してあげましょう。
『フローリング』のお部屋の改善方法3選
1.カーペットを敷く
広いリビングであれば1枚の大きなカーペットを敷いてしまうのひとつの方法です。ただし大きな1枚であれば汚れたときのお手入れが少々大変にはなります。愛犬の食べこぼしやオシッコの失敗の心配が必要ない場所で使用することをお勧めします。
近年ではハウスダストアレルギーの犬も増えているので極端に毛足が長く掃除しずらいもの、またダニの発生が心配な物もできれば避けましょう。
洗濯や掃除がしやすく清潔を保てるもの、またオールシーズン使用可能で防ダニのカーペットがお勧め。毛足がループ状のものは爪が引っ掛かりやすくなるので注意が必要です。
2.ジョイントマットやタイルマットを敷き詰める
個人的に1番お勧めなのがジョイントマットやタイルマットです。ジョイントマットは何枚かのマットを繋ぎ合わせて使用するタイプ。タイルマットは床に置いて敷き詰めるだけという簡単な使用法です。
汚れた部分のマットだけを洗うことが出来るのでお手入れも楽ちんですし、劣化した際も必要な枚数分だけ買い足せばOKなのでコスパも悪くないと思います。
実際に我が家で使用しているフローリング対策もジョイントマットとタイルマットを併用しています。これらのマットは様々な素材が販売されていて、コルクやカーペット素材、またクッションフロアなど飼い主さんの好みによって選ぶことが出来ます。カラーバリエーションも豊富なのでお部屋の雰囲気に合わせることも可能です。
3.滑り止めのワックスを使用する
お部屋の雰囲気をあまり変えたくない方には滑り止めのワックスがお勧めです。ワックスを塗るだけなのでフローリングの見た目が損なわれることはありません。またフローリングをワックスでコーティングすることになるので床の傷防止にもなります。
ただし、いくつかのデメリットもあります。商品により異なりますが滑り止めワックスの効果は数ヵ月から数年で薄れてしまうようです。定期的に塗り直す手間、また床材に合わないワックスを使用してしまうと変色する危険もあります。
そして大切なのが犬を飼っているご家庭でも安心して使用できる安全性の高いワックスを選ぶこと。なかにはワックスのニオイを嫌う犬もいますので注意してあげましょう。
愛犬にできる対策はあるの?
フローリングのお部屋は改善できても、なかなか家中にカーペットを敷いたりマットを敷き詰めるのも難しいですよね。愛犬の「足裏」も出来るだけ滑りずらい状態を保ってあげましょう。
1.足裏の被毛をカット
愛犬の足裏を見て、肉球の間から伸びる被毛が長すぎる場合、被毛が肉球を覆ってしまい更に滑りやすくなってしまいます。足裏の被毛はできるだけ短くカットしてください。
2.肉球の保湿
肉球自体がカサカサに乾いているのも滑りやすくなる原因のひとつ。ワセリンや肉球用のクリームでしっとりと保湿してあげましょう。
3.爪を定期的にカット
爪が長すぎると肉球と床の接地面が少なくなってしまい密着度が落ちます。その結果、滑りやすくなってしまうので爪の長さも適切な長さを保ってあげましょう。
まとめ
愛犬に「安全な居住空間」を用意してあげられるのは飼い主さんだけですよね。そして1日の大半の時間を「家の中」で過ごす犬が多いと思います。特に完全フリーで過ごしている犬は家の中を自由にどこにでも行けると思うので愛犬自身の肉球付近のケアにも注意してあげましょう。
愛犬の健康を守りつつ、飼い主さんに負担のかからない改善方法を選んでください。