実は超危険な『目の病気』4選!判別方法と対処法は?

実は超危険な『目の病気』4選!判別方法と対処法は?

一般的に犬は聴覚や嗅覚に比べて視力が劣っていると言われていますが、それでも視力は生きる上で非常に重要な感覚です。目の健康は、犬の快適な生活に直結するため、早期発見。治療が重要です。今回は、超危険な目の病気について解説します。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

早期発見・治療が重要!実は超危険な目の病気4選

目を診察される犬

犬の目の病気は、後天的なものと遺伝的なものがあります。後天的なものは、小さなトラブルによる外傷や老化によって発症することが多いです。

中には失明する危険性のある目の病気もあるため、日頃から愛犬の目や行動に異変がないか観察しましょう。

1.白内障

目が白く濁ってしまった犬

白内障とは、水晶体が濁ることで目が白く濁って見えたり、目が見えにくくなり物にぶつかるようになるといった症状を引き起こす目の病気です。

初期の症状として、夕方になると目が見えづらくなるため、物にぶつかったり、散歩中に溝にはまる頻度が多くなったりといった行動の変化が見られるようになります。徐々に目の色に変化が現れ、白く濁り始めた段階で気づくことが多いです。

白内障には、糖尿病によって併発されるものや遺伝性のもの、そして老化に伴って引き起こされるものと3つの原因が考えられます。糖尿病による白内障は進行が早く、遺伝性の白内障も老化による白内障より進行が比較的早いです。

老化によって引き起こる白内障の場合は、進行が緩やかです。ただし、進行が緩やかであっても、その過程でブドウ膜炎や緑内障、網膜剥離と行った別の目の病気を併発する恐れがあります。

白内障を患ってしまった際は、まず白内障の原因から探るため、全身の検査が行われます。糖尿病による白内障の場合は、まず糖尿病の治療から開始されることが多く、検査の過程で他の病気が見つかった場合は、その病気と並行して治療が進められます。

白内障は水晶体が濁り始めてしまうと完全な回復が難しくなるため、早期に原因となる他の病気や症状を発見することが重要です。年齢によるものは予防することが難しいですが、定期健診でなるべく白内障を引き起こさないよう、他の病気の予防に努めましょう。

2.ブドウ膜炎

ぶどう膜炎を患った犬

ブドウ膜炎は、視力に重要な虹彩、毛様体、脈絡膜を総称したブドウ膜に炎症が起こる目の病気です。ブドウ膜炎を発症すると、他の目の病気を発症するリスクが高くなり、ブドウ膜炎から緑内障を引き起こし、視覚障害につながる恐れがあります。

ブドウ膜炎の症状は目の充血、痛み、涙がたくさん出る、眩しそうにするなどです。

ブドウ膜炎の原因は、ウイルスの感染、外傷性のものが多く見られます。ブドウ膜炎を患った場合、まずは原因を調べるために全身の検査を行い、原因特定後に原因に合った治療を開始します。

軽度であれば治療することが可能ですが、すでに重症化している場合は完治が難しくなることもあります。他の病気を併発している場合は、原因となる病気によっては完治が難しくなるケースも少なくありません。

ブドウ膜炎を予防することは難しいですが、目に外傷を与えないよう注意し、気になる症状がある場合は様子を見ずに早目に受診しましょう。

3.緑内障

目薬をさす犬

犬の緑内障は、目の病気の中でも特に早期の治療が必要な救急疾患です。眼圧が上がることで網膜の神経細胞の機能が低下してしまい、徐々に症状が進行し、最終的に失明してしまいます。

眼房という部分には眼房水が溜まっています。眼房水が産生される量が多くなったり、何らかの原因で眼房水が排泄されなくなると眼房の圧力が上がります。この状態を眼圧が上がるといいます。特徴的な症状の1つに、目が飛び出て見えるという症状があるので、飼い主は注意しましょう。

他にも緑内障の症状として、瞳孔が大きくなったり、角膜が白くなるなど、目に少しずつ異変が生じます。また、失明症状が進むと視力が低下するため、物にぶつかったり、転んだりといった行動の変化も見られるようになります。

残念ながら、緑内障の明確な予防方法はない上、緑内障になり治療が遅れると症状の回復は難しくなります。

4.網膜剥離

網膜剥離とは、名前の通り、目の網膜が剥がれてしまう病気です。早期発見がなかなか難しいため、飼い主が気付いた時には失明していることも珍しくありません。

網膜剥離の症状としては、時間帯に関係なく物にぶつかる頻度が増えたり、歩く時に床の匂いを嗅ぎながら移動したり、素早いものの動きに反応しなくなるといった行動の変化が見られます。

眼球自体に異常が生じない分、飼い主が気付きにくく、発見が遅れやすい病気の1つです。行動に変化が見られた場合は、念の為病院へ連れて行き、目の病気にかかっていないか検査してもらう必要があります。

まとめ

目の治療を受ける犬

いかがでしたでしょうか。目の病気は、1つ発症してしまうと、他の病気を併発するリスクが高くなるため、早期発見・治療、そして定期的な検診が重要となります。飼い主は日頃から愛犬の行動に注意し、シニア期に入ったら定期的な検診も視野に入れましょう。

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