犬を留守番させる時は『電気』をつけるべき?暗い部屋の方が落ち着くの?

犬を留守番させる時は『電気』をつけるべき?暗い部屋の方が落ち着くの?

愛犬をひとり家に残して長時間留守番をさせなければならない場合があると思います。暑さや寒さ対策としてエアコンを点けたまま出かける飼い主さんが多いと思いますが、照明についてはどうされているでしょうか。点けておくか消してしまうかで悩まれておられる方も多いのではないでしょうか。今回は、愛犬の留守番時の環境について考えてみたいと思います。

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留守中エアコンは点けておくけど照明はどうしてる?

寂しげに外を見る犬

愛犬と一緒に暮らしていると、お仕事だったり買い物だったりと、どうしても愛犬だけを家に残して出かけなければならないことが出てきます。愛犬に長時間の留守番をさせなければならない場合も出てくるでしょう。

暑さや寒さ対策としてエアコンを点けたまま出かける飼い主さんが多いと思いますが、室内の照明についてはどうされていますか。点けたまま出掛けるべきか消して出掛けるべきか、悩んでおられる方も多いのではないでしょうか。

暗いと不安になったり不便だったりして可哀想だと考えたり、電気をつけたままだと明るくてゆっくり眠れないのではないかと考えたりして、悩んでしまいますよね。そこで今回は、愛犬の留守番時の環境について考えてみたいと思います。

暗いことが犬にはストレスにならない

夜目の効く犬の眼

実は、暗いことは犬にとってさほどストレスにはなりません。五感の多くを視覚に頼っている人間と違って、犬はあまり視力が良くありません。人の0.2〜0.3程度で、焦点を合わせる能力が弱くて視界がぼやけたように見えています。

その代わりに犬は広い視野と優れた動体視力を持っており、かつ暗い場所でもわずかな光があれば人間の5倍程度も認識力が高いと言われています。

これは、人にはない「タペタム」という光を反射する層を眼の中に持っているためです。そのため、真っ暗闇ではない限り、暗がりでも犬は不自由することなく行動できるのです。

その点から考えると、愛犬に留守番をさせて夜遅く帰宅する場合でも、室内の照明を消したまま出かけてもあまり愛犬に支障はないと考えても良いでしょう。

愛犬が安心できる留守番環境とは

室内でひとり遊びする犬

「なんだかいつもと違う」と感じさせてしまうと、愛犬は途端に不安になってしまいます。

そのため、留守番をさせている間も愛犬が安心できる環境にしておくことに留意する必要があります。

そのための観点を、いくつかご紹介します。

照明は点けても点けなくても良い

前述の通り、犬にとって暗いことはあまりストレスにはなりません。そのため、留守中に照明を点けておいても、または消しておいてもあまり影響はないと考えられます。

ただし、普段あまり留守番をしない犬の場合は、なるべく普段と同じ環境を維持しておいてあげることに留意してください。普段ご家族と一緒に明るい照明の下で1日を過ごしているのであれば、留守中も照明を点けておいた方が良いでしょう。

いつもラジオなどを点けていて、常に何か音がしているような生活なのでしたら、留守中もラジオを鳴らしておくといったことも良いかもしれません。

ただし、留守番中の愛犬は寝ている時間がほとんどなので、あまり明るすぎない、うるさすぎない適度な環境にしておいてあげましょう。

安眠できる寝床

クレートの中で寝る犬

留守中の愛犬は、前述の通り寝ている時間がほとんどのはずです。そのため、安眠できる寝床を用意しておきましょう。

犬は、薄暗くて狭い場所の方が安心できます。静かで居心地の良い場所にクレートを設置し、その中で留守番をさせるのも良い方法です。ただし、狭すぎないことが大切です。愛犬の成長に合わせてクレートも随時新調しましょう。

退屈しない工夫

留守中、ずっと寝ているわけではありませんので、退屈しないような工夫も忘れずに行いましょう。おすすめは、中におやつを隠しておける「コング」という知育玩具です。長時間夢中になって、しかも安全に遊ぶことができます。

出かける前の一工夫

愛犬との散歩

可能であれば、飼い主さんが出かけてしまう前に時間を作り、散歩をしたり室内で引っ張りっこやボール遊びなどをして、愛犬のエネルギーを発散させてあげましょう。そうすることで、留守番中には疲れてぐっすりと眠ってくれます。

留守番を意識させない出かけ方

できれば、飼い主さんが出掛ける時には、愛犬が気付かないようにさりげなく家を出てしまう方が好ましいです。

「行ってくるね」とか「お留守番よろしくね」などといつも同じ言葉をかけてしまうと、「これからお留守番だ」と愛犬の不安を掻き立てることにつながってしまうからです。

まとめ

電球を咥える犬

留守番は不安なこと、退屈なこと、寂しいことと愛犬に思わせてしまうと、留守番中にものを破壊したり大きな声で鳴き続けたり、粗相をしたり、自分の体を傷つけたりといった問題行動につながる可能性があります。

そういう状況にさせないためにも、愛犬にはあまり留守番を意識させず、いつもとなるべく同じ環境を保ち、コングで夢中になって遊んだり眠ったりしているうちに飼い主さんが帰ってきたということになるような工夫をしてあげてください。

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