犬が人間不信になる原因
1.飼い主が犬を怒ってばかりいる
犬は怒られてばかりいると人間不信になってしまうことがあります。
飼い主のイライラした感情をぶつけても犬は理解することができません。飼い主の姿に不安や恐怖を感じるばかりです。
なぜそのようなことが起こるのかを理解することができず、常に不安と恐怖を感じながら過ごしてします。長く続いたことで飼い主を信じることができなくなるのです。
飼い主を信じることができない犬が、他人を信じられるはずがありません。
2.飼い主や家族が犬をわざと驚かす
犬をわざと驚かせてばかりいると人間不信になってしまうことがあります。
驚いた犬の反応が面白く、動画を撮影してSNSで拡散させて他人の反応を楽しむ飼い主もいますよね。
再生数も伸びますし、コメントもたくさんもらうでしょう。テレビ番組で紹介されることだってあります。
たまたま撮れた動画ではないんです。犬をわざと驚かせてばかりいると人間不信になり、心を病んでしまうことがあります。絶対にやめてほしいです。
3.体罰や虐待を受ける
人から体罰や虐待を受けた犬は人間不信になってしまうことがあります。
完全に心を閉ざしてしまい、どんなに愛情を受けても開いてくれなくなってしまいます。
中には身を守るために咬みついて来る犬もいますが、多くの犬がどんなに叩かれようと蹴られようと犬は苦痛に耐えようとします。
苦痛に耐えるうちに心を病んでしまい、ついには人間を信じることができなくなってしまうのです。
4.嫌なことばかりされる
嫌なことばかりされた犬は間不信になってしまうことがあります。
例えば、「獣医さん不信」です。病院では嫌なことばかりが身に降りかかりますね。
注射を2本も打たれたり、無理やり仰向けにさせられてエコー検査をされたり、耳の奥に綿棒を入れられてお手入れされたりなどすることがあります。
シャワーでお湯をかけられたり、シャンプーでわしゃわしゃと洗われたり、ドライヤーで強い風を当てられたりなど、「トリマーさん不信」もあるかもしれません。
動物病院に連れて行かれるだけで、トリミングサロンに連れて行かれるだけで、不安や恐怖や緊張で体が震えてしまうほどです。
5.置き去りにされた、捨てられた
飼い主に置き去りにされた犬は人間不信になってしまうことがあります。
町をうろついていると、すれ違う人から石を投げつけられたり、水をかけられたり、追い払われたりすることがあります。
見知らぬ犬から吠えられたり、猫から威嚇されたりすることがあります。自分のことを捕まえようと人間が追いかけて来ることがあります。
これは、山に捨てられて放浪していた犬の身に降りかかった1カ月間の出来事です。近所の人に目撃されていたほんの一部分です。
今は私の愛犬として暮らしていますが、8年以上が経つ今も人間を不信に思う気持ちは解けていません。私以外とはお散歩に行けません。私の家族以外は近づくことも許されません。
人間不信になり、二度と家庭犬として暮らすことはできないと判断された犬は殺処分されてしまいます。置き去りにすることも捨てることも絶対にしないでください。
まとめ
犬が人間不信になってしまう原因を5つ解説しました。
- 飼い主が犬を怒ってばかりいる
- 飼い主や家族が犬をわざと驚かす
- 体罰や虐待を受ける
- 嫌なことばかりされる
- 置き去りにされた、捨てられた
飼い主や家族のたった一度の何気ない行動が愛犬の心を深く傷つけ、人間不信にさせてしまうことがあります。
傷つけられた犬の心の傷はそう簡単に治りません。一生抱えて生きていかなければならない犬もいます。
飼い主による虐待や飼育放棄によって人間不信になる犬もいます。保護された後、どんなに人が愛情を注いでも回復できないことがあります。
犬が人間不信になってしまう原因を絶対に作ってはなりません。