犬が『ふらふら歩く』危険な原因5選!症状から考えられる病気とは

犬が『ふらふら歩く』危険な原因5選!症状から考えられる病気とは

犬がふらふらと歩いている時は、非常に危険な疾患やトラブルの兆候かもしれません。ここでは、ふらつきが起こる原因を紹介しますので、愛犬の命を守るためにぜひ知っておいてください。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

1.溶血性貧血

たまねぎ

犬がふらふらと歩いている時、貧血を起こしている可能性があります。

特に、犬に多く見られるのが「溶血性貧血」という、血液中の赤血球が破壊されることで起こる貧血です。

「犬にたまねぎを食べさせてはいけない」ということは、多くの飼い主さんが知っていると思いますが、その理由はこの病気にあります。

犬がたまねぎを含む、ねぎ類の食べものを食べると中毒を起こして溶血性貧血の症状が見られるようになります。

ふらつきやめまいなどのほか、食欲不振や元気消失、呼吸困難、痙攣発作などを起こして、最悪の場合死に至ることがあります。

溶血性貧血は、たまねぎ中毒や感染症が原因で引き起こされるだけでなく、「自己免疫介在性溶血性貧血」と呼ばれる免疫システムの異常で起こることもあります。

犬自身の血液中にある赤血球が異物とみなされて攻撃され、破壊されることで貧血を起こすのです。ほとんどが原因不明とされていて、早急な対処が必要です。

2.椎間板ヘルニア

診察されているパグ

遺伝をはじめ、激しい運動や筋力不足、外傷、老化などさまざまな原因から椎間板が変性して、脊髄を圧迫してしまうことがあります。

これによって「椎間板ヘルニア」を発症し、強い痛みや麻痺といった神経症状を引き起こすのです。

ヘルニアというと、腰部で起こるイメージがありますが、頸部や胸部の脊椎でも見られる疾患です。ダメージを受ける脊椎の部位によって症状が異なります。

痛みや麻痺によって歩いているときにふらついたり、歩くことを嫌がり座り込んだりすることがあります。

そのほかにも、筋力の低下や関節・骨の異常などが原因で、足腰が震えたり歩く時にふらついてしまうこともあります。

老化による症状の場合は、完全に回復させることはむずかしく、適切な運動やサプリメントなどで症状の進行を遅らせるなどの対処をします。

3.前庭疾患

耳のチェックをされている犬

「前庭疾患」とは、耳の奥深い部分にある平衡感覚を司る部分が侵されることで神経症状があらわれる疾患です。

前庭疾患にかかると、震えやふらつきが起こり、頭が傾いたり眼球が小刻みに揺れたりする症状が見られます。

また、その場をぐるぐると回ったり、バランスを取れずに突然横に倒れこんだり、嘔吐が続くこともあります。

前庭疾患には、原因がわからない突発性前庭疾患と、中・内耳炎など耳の疾患や脳疾患、甲状腺疾患などが原因となっているもの、薬剤による中毒が原因となっているものがあります。

まずは前庭疾患の根本的な原因を探り、その治療や対処を行うことが必要です。

4.水頭症

チワワの横顔

「水頭症」は、チワワやヨークシャー・テリア、トイ・プードル、ペキニーズ、ボストンテリアなどの小型犬や短頭種の先天性疾患として多く見られる病気です。

脳の周囲や脳室には、脳脊髄液と呼ばれる体液があり、クッションのような役割をして脳が外部からダメージを受けることがないよう守っています。

水頭症にかかると、この脳脊髄液が頭蓋内に過剰にたまってしまい、脳が圧迫を受けてしまいます。

その症状は見た目にもわかることがあり、頭部がドーム状に大きく膨らんだり、眼球が傾く外腹側斜視を起こしたりします。

また、ふらつきや麻痺で歩行障害を起こしたり、痴呆のような症状を引き起こしたりすることも。

さらに、ホルモン異常によって、食欲に大きく変化が見られたり、攻撃性が増したりすることもあるとされています。

5.脳腫瘍

診察台の上の犬

犬が脳腫瘍を起こしたときに、最も多く見られる症状がけいれん発作だとされています。

そして、その前兆として歩いている時にふらふらとしたり、曲がった体勢になってしまったり、動くことを嫌がるようになったりするということが認められています。

脳腫瘍の治療は部位や進行状態によって異なり、外科的手術や放射線療法、薬物療法などが行われます。

少しでも異常を感じた時は、できるだけ早く動物病院での検査を行うことをおすすめします。

まとめ

ふらふら歩く犬

犬がふらふらと歩いている時や、めまいを起こしたように倒れたり座り込んだりした時は、危険な疾患やトラブルが起きている可能性があることを覚えておきましょう。

関節や骨などに異常があるだけでなく、脳や神経系疾患が起きている可能性もあるので、十分に注意が必要です。

一時的なものですぐに治まった場合は、大きなトラブルは起きていないかもしれませんが、心配な場合は念のため動物病院で診てもらうといいでしょう。

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