1.免疫力を高める食べ物を与える
犬の免疫力高めるために、手軽ながら効果的だとされているのが食事面での対策です。
食材の中には、免疫力を高める効果があるとわかっているものがいくつもあり、犬も食べることができるものもあるので、ぜひ日々の食事の中で取り入れてみてください。
アレルギーのある犬や、初めて食べるものだから心配だという場合は獣医師と相談したり少量から始めることをお勧めします。
ヨーグルト
体を守る免疫細胞の約7割は腸内に存在しているため、腸内環境を整えることが体調管理をする上で非常に重要なことだとされているのです。
ヨーグルトには、乳酸菌やビフィズス菌といった腸内環境を整える善玉菌が多く含まれていることから、免疫力アップに大きな効果をもたらします。
納豆
健康食品として長年食べられている納豆は、良質なタンパク質をはじめ、ビタミンやミネラル、食物繊維などが豊富に含まれています。
また、大豆サポニンという栄養素も含まれており、体の細胞を攻撃する活性酸素の除去作用があるとされています。
さらに、納豆は発酵食品のため、腸内環境を整える善玉菌も多く含んでいます。
緑黄色野菜
にんじんやブロッコリー、かぼちゃなど色鮮やかな緑黄色野菜には、カロテンが多く含まれています。
カロテンは目や粘膜の健康維持効果のほか、免疫力を高める効果や抗酸化作用を持つことで知られています。また、体にダメージを与える活性酸素対策にも効果的です。
2.日光浴をさせる
太陽の光を浴びることは、犬にとって健康維持や免疫力を高めるためにとても必要なことです。
犬だけでなく、人間やほかの動物も日光を浴びずに生活していると免疫力が低下して、感染症にかかりやすくなるということがわかっているのです。
洗濯物や布団を天日干しすることで、ウイルスなどの病原菌を死滅させたり、さまざまな菌を殺菌したりできます。
このことからも体に悪影響を及ぼすウイルスや細菌が、紫外線を含む太陽の光に弱いということが明らかになっています。
なかには、太陽の日差しを浴びると皮膚がんの危険性があると考えて、極力避けるようにしている飼い主さんもいるようです。
しかし、上記の効果以外にも、皮膚に太陽を浴びることで体内で光合成細胞が働いてビタミンDが合成されるという効果もあるのです。
ビタミンDはカルシウムの代謝をサポートして骨を丈夫にする効果や、ミネラルの代謝を促進して免疫力を高める効果があるとされています。また、ビタミンDやカルシウムの代謝がうまくいかないと骨がもろくなり骨粗鬆症が起こる可能性も指摘されています。
3.適度な運動をさせる
犬の免疫力を高めるためには、基本的な体力をつけて健康的な体型を維持できるように適度な運動を継続的にさせることが必要です。
過剰な運動は、体に負担をかけてしまうこともありますが、毎日適度な時間歩いて運動をするのはとても大切です。
全身を動かすことで血流が促進されたり、筋力がついたりして、体の代謝を高める効果が期待できます。
また、身体的な疲労感で質の良い睡眠が取れるようになったり、精神的な満足感からストレスが発散されたりもします。
運動は、ただ動いて疲れるというだけでなく、心身ともにさまざまな健康効果があり、免疫力アップにもつながっているのです。
運動をすることで睡眠や食欲にも良い影響を与えて、充実感を感じさせることは心身の健康にとって、とても大切なことです。
まとめ
犬の免疫力を高めるために、飼い主さんができることはたくさんあります。
免疫力を高めることで病気にかかりにくくなり、健康を維持しやすくなるので、ぜひここで紹介したことを参考にしてみてください。
免疫力の向上は、一見難しいように感じるかもしれません。
しかし、毎日の食事にヨーグルトや納豆のような身近な食材をトッピングしたり、楽しく散歩をしたり、太陽の光を浴びて生活リズムを整えたりと、手軽に取り組めることがたくさんあるので今日から意識してみてはいかがでしょうか。