犬に大声を出すのはNG!
1.身の危険を感じる
飼い主が大声を出すと、愛犬は身の危険を感じることがあります。「警戒して!」「危険だ!」「逃げろ!」などの合図なのではないかと勘違いしてしまうからです。
犬が飼い主に対して危険を知らせる時、激しく吠えることがありますよね。自宅の敷地内に侵入する見知らぬ足音を感知した時などです。
身の危険を感じた愛犬が窓から脱走してしまうなど思わぬ行動を取ってしまう可能性がありますので、大声を出すのはやめましょう。
2.怯えるようになる
大人がわざと大きな声を出して犬を驚かす行為を何度も繰り返していると、犬は怯えるようになってしまいます。
赤ちゃんの鳴き声、つい大きくなってしまいがちな子供の笑い声など、本来なら怯えることのない声にまで怯えるようになってしまうことがあります。
わざと大きな声を出して犬を脅かす相手が飼い主であれば、犬は怯えながら暮らさなければなりません。
体調を悪くしたり心を病んでしまったりする可能性がありますので、わざと大きな声を出すのはやめましょう。飼い主は愛犬が安心と信頼できる存在であるべきです。
3.上手く理解できない
しつけをする時に「待て!」「放せ!」などと大きな声を出すと犬は上手く理解できないことがあります。
飼い主や指示に犬が集中できることが大事なのですが、大きな声に驚いて集中力が切れてしまいます。
物静かな性格の犬であれば怯えてしまうでしょうし、叱られているのではないかと感じてしまうこともあるでしょう。
犬の集中力を保つため、興味を持って楽しく指示に従ってもらうため、しつけの時に大きな声を出すのはやめましょう。
4.攻撃されると勘違いしてしまう
大きな声を出すと「攻撃されるのではないか!?」と犬は勘違いしてしまうことがあります。警戒して身構えるだけならよいのですが、思わず攻撃してしまう犬もいます。
子供や高齢者が相手であれば、犬が飛びかかるだけでも転倒してケガを負ってしまいやすいです。
お互いの身の安全を守るため、警戒している犬や親しくない犬に向かって大きな声を出すのはやめましょう。
犬が喜ぶ声のかけ方
褒める時こそ優しく
「お利口さんにお留守番できたね~!」なんてつい大きな声で大袈裟に褒めてあげたくなってしまいますが、褒める時こそ落ち着いて優しく声をかけるとよいです。
「お利口さん」「えらいね」「いいこね」「Good!」など短い言葉で褒めてあげると犬は理解しやすくなります。褒めてもらえて嬉しい♡という感情に繋がりやすいです。
叱る時は感情的にならない
誰にだって「やめなさい!」と大きな声を出して叱ってしまうことがあると思います。
驚いた犬は一時的に行為をやめますが、なぜ叱られたのか、何がいけなかったのかまでは理解することが難しいです。
悪い行為の最中に叱ることはよいことです。感情的になるとつい大きな声を出してしまうため、冷静に落ち着いた声で「やめなさい」と言ってあげるとよいです。
仲良くなりたい犬には小さな声で
見知らぬ子供が「わんちゃんだ~!」と大きな声を出すと犬は警戒してしまいます。
大人が「可愛い~!」「大人しい~!」と大きな声を出すと、声の大きさと体の大きさから犬は怯えてしまいます。
犬と仲良くなりたい時は「こんにちは」「可愛いね」と小さな声で優しく声をかけてあげるとよいです。
まとめ
犬に大声を出すのがNGな理由を4つ解説しました。
- 身の危険を感じる
- 怯えるようになる
- 上手く理解できない
- 攻撃されると勘違いしてしまう
犬に大きな声を出してもよいことは起こりません。犬にも人にもデメリットばかりです。
わざと大きな声を出す飼い主は愛犬に嫌われてしまいやすいです。
愛犬を幸せな気分にしてあげられるような思いやりのある声かけをしてあげてください。