やってない?犬に吠え癖がついてしまう絶対NG行為4選
「愛犬の吠え癖が直らなくて困っている」という飼い主さんのお悩みは多く聞きます。犬にとって吠える行為は本能的な行為なので、無駄吠えをやめさせるのは容易ではありません。
しかし、中には飼い主が犬の吠え癖を助長してしまっているケースも多いのです。
ここでは犬に吠え癖がついてしまう飼い主のNG行為を紹介するので、現在お困りの方は、自身に当てはまっていないか確認してみましょう。
1.他の犬や人と触れ合わせない
社会化期は他の犬や人とコミュニケーションをとる上で、社交性を養う非常に重要な時期とも言われています。この時期にどれくらい多くの人や犬と関わったかによって、その後の社交性の高さが変わるとも言われているほどです。
この時期に飼い主の都合で他の犬や人と触れ合わせない行為は、極力控えてください。嫌がる犬を無理に近づける必要はありませんが、社交性を養わなければ警戒心が強くなり、吠えグセにつながるケースも多いです。
少しずつ愛犬のペースで良いので、ゆっくりと他の犬や人とコミュニケーションが取れるよう飼い主が促してあげることも大切です。
2.吠えられた時に要求に応じてしまう
無駄吠えの理由の多くが要求吠えです。要求吠えとは、犬が「これをしてほしい!」と要求する際に吠える行為を指します。
例えば「ここから出して!」「かまって!」「おやつが食べたい!」「散歩に行きたい!」と言った要求を吠えることで飼い主にアピールする犬はとても多いです。
しかし、こうした要求吠えに「早く鳴きやんでほしいから」と応じてしまうと、犬は「吠えると要求が通る」と学習してしまい、吠え癖がつく原因となります。要求吠えに対しては、一切応じないことが重要です。
3.吠えた時にリアクションを取ってしまう
犬が吠えた時に「何?」と返事をしてしまったり、反対に「うるさいよ!」「静かにして!」などとオーバーリアクションを取ってしまう行為もNGです。
言葉が理解できない犬にとっては、たとえ叱られていても、飼い主の大きなリアクションに対して「かまってもらえた!」「僕をみてくれた!」と勘違いしてしまう可能性が高いからです。
基本的に吠えている時はノーリアクションを貫き通すようにし、他の人や犬に対して吠えている時だけ叱ったり、落ち着かせるような行動をとるようにしましょう。
4.散歩に連れて行かない
犬の吠え癖の原因の1つに、運動不足や散歩量が足りていないことが挙げられます。こうしたストレスを犬は「吠える」ことによって発散しようとするのです。
また、散歩に連れて行っても、なかなか地面などの匂いを嗅がせてもらえなかったり、他の犬と交流したいのに交流させてもらえなかったりという行為もストレス要因になります。
吠え癖を悪化させないためにも、犬にとって良質な散歩を心がけることが大切です。
犬の吠え癖には無視が効果的!原因ごとに対応を変える必要も
犬が吠えた時、つい大きな声で叱ったり、要求に応じて吠える行為をやめさせようとしたりしてしまいがちです。しかし、こうした対応は犬の吠え癖を助長してしまう恐れがあります。
1.要求吠えには無視を決め込む
犬が吠える理由として、最も多いのが要求です。こうした要求吠えには、基本的にノーリアクションを決め込むことが大切です。
少しでも反応してしまうと「飼い主さんがかまってくれた」「僕に注目してくれた」と良い方向に捉えてしまう可能性があるため、次も吠えることで飼い主の注意を引こうとします。もちろん、むやみやたらにおやつをあげたり、散歩に連れて行くなどはNGです。
要求吠えをされた時、飼い主が無視することで、「吠えても効果がない」「むしろ飼い主さんがかまってくれなくなる」と学習し、次第に吠える頻度が少なくなります。
反対に、吠えるのをやめた時に要求に応じてあげたり、かまってあげたりすることで「吠えるのをやめたらかまってもらえた」と学習するため、吠え癖の改善につなげることができます。
2.警戒から吠えてしまう場合は目隠しや社交性を育ませる
散歩中や家の中にいる際、他の犬や人の気配を察知して吠える場合は、警戒から吠えてしまっている可能性が高いです。この場合は、日頃から少しずつ社交性を育ませ、家の中にいる時は余計な刺激を与えないよう、窓にカーテンをつけるなど目隠しをしてあげましょう。
また、散歩中に出会った犬に対して吠えてしまう場合は、一度離れた場所まで連れて行ったり、「おすわり」と指示を出して落ち着かせたりしましょう。
つい警戒心から興奮状態になり、吠えてしまう犬は多いです。日頃から飼い主の指示に従い冷静さを取り戻せるよう、基本動作をトレーニングしておくことも吠え癖改善につながります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。犬の吠え癖は直すまでに時間がかかります。また、無意識のうちに飼い主が助長してしまっていることも多いため、まずは自身の行動から見直し、粘り強く吠え癖を直していきましょう。