「犬がウンチを食べる」とお悩みの飼い主さんは意外と多い
犬を飼っている人の中には「愛犬がなぜかウンチを食べてしまい困っている」というお悩みを持つ人も多いです。
しかし、悩みが悩みなだけに、大っぴらに「うちの子、ウンチを食べちゃうの」と相談しにくいと感じる飼い主さんも多いため、なかなか同じ悩みを持つ人に出会いません。
人間には自分の排泄したものを食べるという行動が全く理解できませんが、もともと野生動物として暮らしていた犬にとって、自分のウンチを食べる行為には理由があります。
なぜ犬はウンチを食べるの?
犬がウンチを食べてしまう理由は様々ですが、子犬の場合は自然と直るケースが多いです。しかし、ある日突然食糞が始まったり、なかなか直らないという場合は、以下の理由が考えられます。
- 寝床が汚れたままは嫌だから
- 自分の排泄物を食べて痕跡を消すため
- ミネラルなどの栄養が足りていない
- 食事量が少ない
自分の過ごす環境が汚れていることに不快感を感じる犬は多く、寝床を清潔に保つため、ウンチを食べることで排泄物をなくそうとする犬もいます。
また、野生の習慣が今も残っており、自分の排泄物をそのまま残しておくことで、敵に自分の痕跡を察知されること恐れているケースもあります。
他にも栄養が足りていなかったり、食事量が足りていなかったりする場合は、ウンチを食べることで補おうとしていることもあります。まずは食事を見直したり、過ごす環境を清潔に保つことから改善していきましょう。
犬がウンチを食べた時の対処法3選
では、犬がウンチを食べてしまった時、飼い主としてどのような対応をするべきなのでしょうか。何気なくとっている行動が、実は犬の食糞を増長させている可能性があります。
1.すぐに黙々と後片付けをする
犬がウンチを食べてしまった時、思わず「あー!」と大声を出したり、慌てた様子で駆け寄ったりしていませんか。こうした行動は、犬からすると「飼い主がかまってくれた」と勘違いする原因となります。
犬を勘違いさせないためにも、飼い主が犬の食糞行為を目撃した際は、冷静に落ち着いて対処することに努めてください。すぐに片付けを開始し、その間、無言で焦る様子を見せずに実行しましょう。
これだけでも飼い主にかまってほしいという理由で食糞をする犬は、徐々に食糞が改善されることがあります。
2.ウンチを食べたことに対して叱らない
ウンチを食べてしまった犬に対して「どうしてウンチを食べるの!」「ダメでしょう!」と叱ってしまう飼い主は多いです。ウンチを食べることを止めさせたいという思いから、どうしても叱ってしまう方向にいきがちです。
しかし、ウンチを食べたことを叱ると、犬に「ウンチを食べたから怒られた」と正しく伝わらず、「ウンチをしたから怒られた」と勘違いさせる可能性が高いです。
すると、隠れてウンチをするようになったり、飼い主の前ではウンチをしようとしなくなったりと、違う面で悪影響を及ぼすことがあります。そのため、食糞に対しては叱るのではなく、黙々と片付けるのが正解です。
3.無理やり吐き出させようとしない
食べてしまったウンチを無理やり吐き出させようとする行為もNGです。無理やり吐き出させようとしたり、無理やりウンチを取り上げたりすると、かえってウンチに対する興味が強くなってしまう恐れがあるからです。
ウンチを食べる犬の中には、単純に興味からウンチを食べている子もいます。そのような場合、無理に取り上げてしまうと、興味がより強くなり、食糞が止まらなくなってしまうのです。
犬が自分のウンチを食べる行為は、決して良い行為とは言えませんが、健康に大きな悪影響が出るものではありません。そのため、無理に吐き出させるのではなく、食べてしまったウンチは諦め、次から予防できるよう努めましょう。
食糞を止めさせるには予防が一番!
犬が自分のウンチを食べる行為自体は、健康に大きな悪影響はないと言っても、続けていれば健康に影を落としたり、口内環境が悪くなったりします。
食糞を止めさせるには、予防することが何より効果的です。以下の方法を試し、愛犬の食糞を少しずつ止めさせましょう。
- 犬が過ごしている環境を清潔に保つ
- 適切な量の食事を与える
- ウンチをしたらすぐに別の物に興味をそらす
- 留守番中は退屈しのぎのおもちゃを与える
まずは犬がどのような理由でウンチを食べてしまっているのかを知ることが大切です。犬がどのような時にウンチを食べているのか、普段の食事量は足りているか、生活環境が汚れていないかなど、様々な要因を考えてみましょう。
それぞれにあった予防法をとることで、少しずつ食糞を止めさせることができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。食糞は、飼い主にとって非常に驚く光景です。しかし、オーバーリアクションは余計に食糞を増長させることになるため、犬がウンチを食べてしまった時は、黙々と落ち着いた態度で片付けましょう。