犬が飼い主の横を通り過ぎる時の心理
1.飼い主の位置を確認したい
ドッグランで遊んでいた犬が飼い主の位置を確認したくて横を通り過ぎることがあります。
「どこにいるかな…」と探していたのでしょう。犬の視力は0.1~0.5とされていますから、遠く離れている場所からは飼い主の姿を目で見て確認することが難しいのです。
声やにおいを頼りにやって来て、飼い主の姿を確認できたことで安心して横を通り過ぎるのです。
2.行き先を知らせたい
犬がリビングを出て他の部屋へ移動する時、飼い主の横を通り過ぎることがあります。
黙って他の部屋へ移動すると自分の姿が見えないことを飼い主が不安に思って探すのではないか?と考えているのでしょう。
言葉を交わす代わりにアイコンタクトをすることがあります。「向こうに行って来るね!」「先に寝るね!」と伝えたくて横を通り過ぎるのです。
3.構ってほしい
飼い主が何かに夢中になっている時、構ってほしくて横を通り過ぎることがあります。
長く一緒に暮らしていると飼い主の行動を見て「今は構ってもらえないな…」ということを犬は理解できます。
パソコンで作業をしていたり、スマホでゲームをしていたり、子供が勉強をしている時などです。
もしかしたら構ってもらえるかもしれないという期待する気持ちを込めて横を通り過ぎるのです。
その時、声をかけてもらえるだけでも犬は喜びます。「後で一緒にお散歩に行こうね♡」と頭を撫でてもらうともっと喜びます。
4.感知したことを知らせたい
感知したことを知らせたくて急ぎ足で飼い主の横を通り過ぎることがあります。
家族が帰宅する時の車のエンジン音が聞こえたり、お友達犬が自宅の前を通り過ぎる時の息遣いが聞こえたりした時です。
見知らぬ人の声や足音を感知した時、よく思わない人が自宅の敷地内に侵入した時もあります。
「パパが帰って来たぞ!」「お友達が通るよ!」「不審者が侵入したぞ!」と飼い主に知らせるために横を通り過ぎるのです。
5.スキンシップやコミュニケーション
スキンシップやコミュニケーションの一環として飼い主の体に自分の体の側面をスゥーっと擦りながら通り過ぎることがあります。
わざと頭やお尻をぶつけることもありますし、腕や足をペロンと舐めることもあります。
何も用はないけれど、黙って通り過ぎるのは申し訳ないなと感じているのかもしれません。
お互いが自由な時間を過ごしていても、すれ違う時くらいはスキンシップやコミュニケーションをしたくて飼い主の横を通り過ぎるのです。
6.そっと飼い主の様子を確認したい
「何をしているのかな?」と気になり、そっと飼い主の様子を確認したくて横を通り過ぎることがあります。
堂々と覗き込んで確認することができない事情があるのかもしれません。
飼い主が食事をしている時やおやつを食べている時、盗み食いをして叱られた経験があるなどです。
「別に興味ありませんよ~」というフリをしつつ横を通り過ぎることで飼い主の様子を確認しているのです。
7.たまたま横を通り過ぎただけ
目的の場所へ行くためにはどうしても飼い主の横を通り過ぎなければならなかっただけということがあります。
トイレに行く時、水を飲みに行く時、寛ぐ場所を変える時などです。特別な心理や意味がなくても飼い主の横を通り過ぎることがあるのです。
他に通る場所があるにも関わらず、わざわざ飼い主の横を通り過ぎる時は、「お水を飲みに行く時はこの経路で!」とこだわりがあるのかもしれません。
まとめ
犬が飼い主の横を通り過ぎる時の心理を7つ解説しました。
- 飼い主の位置を確認したい
- 行き先を知らせたい
- 構ってほしい
- 感知したことを知らせたい
- スキンシップやコミュニケーション
- そっと飼い主の様子を確認したい
- たまたま横を通り過ぎただけ
「今わざと横を通り過ぎたでしょう!」という瞬間ありますよね。どんな心理なのか気になっていたのではないでしょうか。
特別な心理や意味はなくても「必ず飼い主の横を通って移動する」というこだわりを持つ犬もいるかもしれません。