犬にも口内炎がある!症状は?
誤って口内を噛んでしまうとできる口内炎は、私たちにとっても非常に厄介で不快な症状です。しかし、これは人間だけではありません。犬も口内炎になることがあります。
犬の場合、歯垢や歯石に含まれる細菌や炎症物質が口腔粘膜に刺激となり、口内炎ができるケースが最も多いです。次いで、異物を口に入れた際に口内を傷つけてしまうことによる口内炎が多いとされています。
犬に口内炎ができるとどんな症状が起こるの?
犬に口内炎ができているかどうかは、外からはなかなか確認することが難しいです。そのため、症状や行動の変化から発見する必要があります。
犬に口内炎ができてしまうと、以下のような症状や行動が見られるようになります。
- 口臭が強くなる
- よだれの量が多くなる
- 食事をする際に痛がる
- ごはんを食べようとしない
- あくびを途中で中断する
- 歯磨きを嫌がる
こうした症状や行動の変化が見られます。このようなサインから口内炎ができているかどうかを確認することができます。
犬の口内炎を予防するために…飼い主ができる3つの対策方法
犬の口内炎は、ちょっとした刺激でできてしまうことが多いため、予防することはなかなか難しいです。しかし、日々の習慣で少しでも口内炎をできにくく対策することは可能です。以下のような対策を習慣づけましょう。
1.栄養バランスの良い食事を摂る
犬の口内炎は、免疫力の低下によってもできてしまうことがあります。特にシニア犬の場合は、免疫力が低下し、口内の細菌が増えてしまったり、傷つきやすくなるため、口内炎ができやすくなってしまいます。
免疫力を上げるためには適度な運動も大切ですが、栄養バランスの良い食事も必要不可欠です。基本的には、総合栄養食であるドッグフードを適量与えることで、バランスの良い食事を摂ることが可能です。
しかし、シニア犬などバランスが偏りやすい年齢に達している場合は、追加で副食やサプリメントを活用すると良いでしょう。かかりつけの動物病院で相談すると、適切なアドバイスをもらえます。
2.毎日歯磨きをして口内を清潔に保つ
毎日の歯磨き習慣で、口内を清潔に保つことも口内炎をできにくくする対策の1つです。口内炎は、歯垢や歯石による刺激でもできてしまうため、歯磨きは必ず毎日行いましょう。
歯ブラシに抵抗がある犬の場合は、歯磨きシートを使い汚れを拭き取るだけでも大きな効果が見込めます。
歯磨きを習慣づけていないと歯垢が歯に付着し、歯周病を引き起こしたり歯石ができてしまい更に歯周病を悪化させます。さらには他の病気を併発するリスクも高まります。歯磨きは日課として行いましょう。
3.定期的な健診や毎日の観察
歯磨きをする際に、毎日口内が清潔であるかどうかを確認することも予防としては重要です。口内に口内炎ができていないかどうか、そして清潔であるか、口臭がきつくなっていないかなどを観察します。
また、毎年定期的な健康診断を受けることも口内炎予防や歯周病予防につながります。健康診断は、発見されにくい病気を早期発見できるので、毎年必ず1回、シニア犬は2回受けるようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。犬も口内炎はすぐにできてしまいます。完全に予防する方法はありませんが、日頃の習慣でできにくくすることは可能です。ぜひ今回紹介した対策法を実践し、口内炎をできる限り予防しましょう。