犬が人の喧嘩を止めるときにする仕草
1.しきりにあくびをする
犬が人の喧嘩を止めるとき、そばに来てしきりにあくびをすることがあります。
喧嘩をする人の間に座ってあくびをしたり、どちらかに向き合うように座ってあくびをしたりします。
わざと笑わせているようにも見えるかもしれませんし、無関心なのかな?とも思えるかもしれません。
喧嘩をする人に対してしきりにあくびをするのは「落ち着いてください」と伝えたいときの犬の仕草です。
2.しきりに鼻先を舐める
犬が人の喧嘩を止めるとき、しきりに鼻先を舐めることがあります。
そばには来なくても口や舌をクチャクチャとする音で気づきます。その音で喧嘩が中断されることがあるかもしれません。
喧嘩をする人たちの気を逸らそうとしているわけではなく、犬がストレスを感じているというサインです。
犬が送るサインに気づくことができる飼い主であれば、愛犬のために喧嘩をやめようと思うのではないでしょうか。
喧嘩をする人を見てしきりに鼻先を舐めるのは自然と仲裁できてしまう犬のストレスによる仕草です。
3.口を挟む
犬が人の喧嘩を止めるとき、口を挟むことがあります。口喧嘩をする人の間に割り込んで、まるで言葉を話しているかのように声を上げます。
低く唸ることもありますし、甲高く鳴くこともあります。「やめてよ!」「いい加減にしてよ!」と言っているかのようです。
口喧嘩ではなく、犬には人が大きな声を出して楽しんでいるように見えてしまい、自分も参加したいのではないかとも考えることができます。
愛犬が声を上げたら喧嘩も中断されてしまいますよね。犬が口を挟むのは自然と仲裁できてしまう仕草です。
4.お尻をくっつける
犬が人の喧嘩を止めるとき、人の体に自分のお尻をぴったりとくっつけて座ることがあります。
選ぶ相手は「安心できる人」「信頼できる人」「よくお世話してくれる人」です。その相手のことをよく知っているからこそ「落ち着いて!」「争わないで!」と伝えたいのです。
これまでに見たことのない、飼い主が他の人の争う姿を見て「自分が止めなければ!」と勇敢に立ち向かうことができる犬が見せる仕草です。
犬は空気を読むのが得意
人が喧嘩をしているとき、犬が空気を読んでいる仕草は2つあります。
- 警戒しつつ知らないふりをする
- 喧嘩の仲裁をする
争っている様子に気づいて警戒しつつ、空気を読んであえて知らないふりをします。
警戒している理由は喧嘩がひどくなってしまったときに自分に被害が及ばないように逃げ出すためや仲裁に入るためです。
争いを嫌う犬は初めから喧嘩の仲裁をすることもあります。
犬が空気を読む方法
犬は人の声の音量で空気を読むことができます。
言い争いをしている時、つい声が大きくなってしまいますよね。犬同士の喧嘩でも同じです。低く唸り声を上げたり、激しく吠えたりします。
人が声を荒げたとき、ただならぬ雰囲気を感じて警戒するのです。
楽しくて声が大きくなるとき、喧嘩によって声が大きくなるときの印象の変化も感じ取っています。自分がイタズラをして叱られるときの声のトーンと似ているのかもしれません。
まとめ
犬が人の喧嘩を止めるときにする仕草を4つ解説しました。
- しきりにあくびをする
- しきりに鼻先を舐める
- 口を挟む
- お尻をくっつける
犬は空気を読むのが得意です。人が喧嘩をしているときは仲裁に入ってくれますし、飼い主が落ち込んでいるときや泣いているときはなぐさめてくれます。
赤ちゃんがお昼寝をしているときは起こさないように静かにひとり遊びをしてくれることもあります。
最も空気を読むのが得意な相手は飼い主です。毎日一緒に過ごしていますから、ちょっとした変化にも気づきやすいのです。