お散歩デビューを遅くしすぎる
産まれたばかりの子犬を外に出すことができないことは、わんこを飼ったことのある人なら知っていますよね。子犬の「お散歩デビュー」はどんなに早くても最後のワクチンが終了して2〜3週間経ってから、すなわち外の世界に耐えうる免疫力がついてからになります。
ですが「うちの子は病弱で、まだお散歩は早すぎるかも」「もし何かあったら怖いから」とタイミングを逸してしまい、お散歩デビューを遅くしすぎると、わんこは外の世界になかなか慣れることができず散歩嫌いになる可能性が高まってしまうのです。
生後3ヶ月頃までのいわゆる「社会化期」に外の世界に触れ、さまざまな人や動物と関わることは、わんこのその後の心身の発達に大きな影響を及ぼします。飼い主さんは過保護になりすぎることなく、愛犬を外の世界に飛び込ませてあげましょう。
わんこに匂いを嗅がせない
お散歩の目的とは何でしょうか?「運動と排泄のため」と答える人が多いかもしれませんし、それはもちろん間違いではありません。ですがわんこにとってはもう一つ、大きな目的があります。
それは「情報収集」です。自分のテリトリーを巡回しつつ、他のわんこが残したマーキングの痕などの匂いをチェックしながら「テリトリーの中で変わったことが起きていないか」の情報収集を行うのです。
誤飲や誤食を避けるのはもちろん大切ですが、そういった危険性のない場面で飼い主さんが早く帰りたいからという理由だけで、匂いを嗅いで情報収集している愛犬を無理やり引っ張っていませんか?これを繰り返しているとわんこはストレスが溜まり、やがて散歩そのものも嫌いになってしまうかもしれません。
わんこの嫌がる道を選ぶ
愛犬と散歩をしていると、なぜか愛犬がどうしても嫌がって先に進もうとしない、逆方向に行きたがって抵抗してくる、などの「意見の不一致」のトラブルに遭遇することがあります。
もちろんただの気まぐれなワガママの場合もありますが、場合によっては飼い主さんが行こうとしている道に何か「トラウマ」があって抵抗していることもあるので要注意です。
わんこは一度起きた「悪いこと」をよく記憶しています。苦手な犬に会った、爆音の車やバイクとすれ違って怖い思いをしたなどの経験から「どうしても行きたくない」道ができてしまうことがあるのです。
わんこに先を歩かせてルートを選ばせるのではなく、飼い主さんが先導してわんこを従わせる「リーダーウォーク」が正しい散歩の基本であることは確かです。ですがわんこのトラウマになっている道に無理やり引っ張って行くと、わんこは散歩自体を拒否するようになってしまいます。
わんこを太らせすぎる
愛犬がごはんやおやつをおいしそうに食べている姿は微笑ましく、ついつい何かあげたくなってしまうのが飼い主の性ですよね。ですがわんこの求めるままにごはんやおやつを与えたり、人間の食べものをおすそ分けしたりを繰り返していると、わんこは肥満になってしまいます。
太ると動きにくくなり、運動が億劫になってしまうのは人間もわんこも同じです。肥満のせいで散歩嫌いになり、運動不足になって更に太るという悪循環が発生してしまうのです。肥満は大病のもと。愛犬の健康のためにも楽しく散歩をして、散歩好きでいてほしいものです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?暑い夏の日や寒い冬の日、雨風の強い日など、愛犬との散歩が面倒に感じるときがあるのは仕方がないことかもしれません。
ですがわんこの心身の健康のためにも散歩は欠かすことのできないルーティンです。そして愛犬との散歩は時に、飼い主さんの世界を広げてくれたり、健康維持に貢献してくれたりもするのです。飼い主さんもわんこも楽しく散歩できるよう、ぜひ愛犬を散歩好きに育てましょう。
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20代 男性 匿名