夏は美味しい食べ物がいっぱい♡でも油断は禁物!
夏になると、トウモロコシやトマト、ピーマン、ジャガイモなど、様々な野菜が旬の時期を迎えます。またスイカやマンゴー、桃といった果物も多くスーパーで見られるようになりますよね。
犬も一緒に楽しめる食材も多く与えすぎに注意し、調理方法を正しく守れば飼い主と一緒に旬の味覚を味わうことができます。
しかし、美味しい食べ物が多い夏の食材には、犬にとって危険な食材も潜んでいます。謝って食べてしまうと最悪の場合、死に至る危険性もあるため注意が必要です。
死に至る危険性も…犬に絶対NGな『夏の食材』3選
では、夏に食べられる食材の中でも犬にとって絶対NGとされている食材とは、どのような食材が当てはまるのでしょうか。下記で紹介する食材は犬にとって悪影響をもたらすので、絶対に与えないでください。
1.ニラ
ニラの中にはアリシンという化学物質が含まれていることをご存知でしょうか。この化学物質を摂取することにより、犬は中毒症状としてハインツ小体性溶血性貧血を引き起こします。
犬は赤血球内の抗酸化作用が人間よりも弱いため、この化学物質によって強いダメージを受けやすいです。特に日本犬は、他の犬種に比べて化学物質などの酸化的障害の防御機能が弱いとわかっているため、中毒症状を引き起こしやすいです。
貧血を引き起こすことで体力や運動力が低下し、上手く立ち上がることができない、ふらつきといった症状を引き起こします。他にも嘔吐や下痢、血便、吐血などの症状を引き起こす可能性があります。
長期間ニラを与え続けてしまうと、最悪の死に至る危険性が高まるほど犬にとっては危険な食材です。少量であっても与えないようにしましょう。
2.イチジク
犬にとってはイチジクも猛毒です。少量であっても中毒症状を引き起こすと報告されているため、ご家庭でイチジクを食べるときは、誤飲しないように注意を払わなければいけません。
イチジクにはソラレンとフィシンという成分が含まれており、この2つの成分が犬にとって中毒症状の原因となっていると考えられています。
どちらも強い整腸作用を持ち、犬にとっては強力すぎるため、下痢や嘔吐といった症状を引き起こします。夏は特に脱水症状を引き起こしやすい時期なので、下痢や嘔吐が続くと命にも危険が及びます。
また、ラテックスアレルギーを患っている犬の場合、イチジクにも反応し、アナフィラキシーショックや蕁麻疹といったアレルギー症状を引き起こすこともあるのです。
食べたその日だけでなく数日後に現れることもあるので、誤飲してしまった場合は速やかに動物病院で相談しましょう。
3.ぶどう
夏に美味しいぶどうですが、実は犬にとって非常に毒性の強い果物として知られています。ぶどうはもちろん、レーズンやマスカットなども同様です。
なぜぶどうを食べると中毒症状を引き起こすのか、その原因はいまだに明らかになっていません。しかし、世界中から多くの中毒症状が起きたと報告が上がっており、どの症状も重症化しやすいと言われています。
特に、ぶどうを食べてしまうと腎不全など腎臓機能に影響をもたらすケースが多く、最悪の場合、嘔吐や下痢、けいれんなどを引き起こした数日後に死亡する例も報告されています。
この比較的短い期間で重症化し、症状が急変することから、急性腎不全を引き起こしているのではと考えられているほど非常に危険です。
夏にご家族でぶどうを楽しむご家庭は多いと思います。しかし、間違っても愛犬にぶどうを分け与えたりしてはいけません。少量でも中毒症状を引き起こし、重症化してしまう危険性があります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。夏は美味しく家族で楽しめる食材が多くある一方で、犬を死に至らしめる危険性のある食材も潜んでいます。今回紹介した食材は危険なので、愛犬に与えたりテーブルの上に置きっ放しにしたりしないように注意しましょう。