1.ハグやキスなどのスキンシップ
可愛い愛犬を抱きしめたり、キスをしたりした経験のある人は少なくないでしょう。愛犬も喜んで抱っこされることもあると思いますが、犬の性格や頻度、その場の状況によっては犬が迷惑に感じることもあるので注意が必要です。
ある研究では、ハグをされた時に8割近くの犬がストレスを感じた時に見せるボディランゲージを示したということがわかっています。抱きしめられると体が締めつけられて一部に痛みを感じたり、行動の自由が制限されたりして不快に思う犬が少なからずいるのです。
ハグそのものが嫌なわけではなくても、力加減や状況によって「ウザい」「離して欲しい」と感じている犬がいるということを覚えておいてあげましょう。
もちろん、信頼関係が築かれた間柄でのハグやキスは愛情表現のひとつなので、すべてやめるべきだとは思いません。
しかし、それらのスキンシップを行った時の犬の反応を確認し、それに合わせた対応をすることはとても大切です。
2.犬の都合を考えずに触る、遊びに誘う
飼い主さんにかまってもらうことが大好きな犬はたくさんいます。「かまって〜」「なでて~」とアピールしてくる犬もたくさんいるでしょう。
しかし、いつでもどこでもかまって欲しいというわけではないということも知っておいてください。
特に、犬が何かに夢中になっている時やひとりでゆっくり休みたいと思っている時には、必要以上にかまわないようにしてあげることも必要です。
犬がご飯を食べている時や噛むおもちゃでひとりで遊んでいる時などになでられると「触らないで!」と感じることがありますし、寝ている時は「放っておいて」と思うことでしょう。
犬が飼い主さんから距離を置いて自分のベッドなどで休んでいる時は、犬から動き出すまでそっとしておいてあげましょう。
また、食べ物やおもちゃに夢中になっている時は、それを邪魔しないように遠くから見守ってあげてくださいね。
3.しつこく写真を撮る
愛犬の可愛い仕草や表情を残しておきたいと、たくさん写真を撮っている飼い主さんも多いのではないでしょうか?
しかし、犬の自然な表情や行動をカメラに収めるだけでなく、仮装をさせたり着飾ったりして写真を撮ったり、目的のポーズを決めてしつこく写真を撮ったりすることは犬にとって迷惑になるので気をつけてくださいね。
なかには、カメラのレンズを向けられることや「カシャ」「バシャ」といったシャッター音に対して不安や恐怖を感じる犬もいます。
また、飼い主さんが写真を取ることに真剣になるあまり、つい表情や声色が厳しくなることもあります。「こっち向いて!」「もう!動かないでよ!」など、目的の写真を撮ることに夢中になりすぎて、愛犬を怖がらせたりストレスを与えたりすることも多く見られるので、写真撮影は程ほどにしておきましょう。
まとめ
愛犬のことが大好きなら、たくさんスキンシップやコミュニケーションを取りたいと思う気持ちが生まれるのは当然のことだと思います。
そして、犬も大好きな飼い主さんとのスキンシップやコミュニケーションに喜び、幸せを感じるものでしょう。
しかし、その時の犬の気分や状況によっては、「ちょっと迷惑だなぁ」「しつこくてウザい…」と感じてしまうこともあるということを覚えておきましょう。
犬が飼い主さんの行動をウザがっているかどうかは、その時の表情やボディランゲージなどから読み取ることができます。
犬の反応を確かめて、お互いに心地良く楽しいコミュニケーションが取れるように配慮してあげましょう。