すべての犬が運動量が多いとは限らない!
犬を飼っている人の中には「犬はたくさん運動させるべき!」「運動をたくさんさせなければ運動不足になってしまう」「ストレスが溜まるのでは?」と考えている人が多くいます。
たしかに、多くの犬はしっかりと運動や散歩を行い、運動不足解消とともに、ストレスを発散させてあげることが大切です。
しかし、だからと言ってすべての犬が散歩大好きとは限りません。中には、もともと運動量が少ない犬種もいます。それぞれに適した運動量を行ってあげることが健康寿命を延ばしてあげるために大切です。
運動量が少ない犬種に無理に運動させると負担も
もともと運動量が少ない犬種に無理に運動させてしまうと、かえって体に負担をかける可能性もあります。過剰に体力を消耗してしまったり、足腰を弱めてしまったり、あるいは暑さで熱中症を患ってしまう犬もいるでしょう。
このようなリスクを避けるためにも、それぞれの犬種にあった散歩量や運動量を理解し、無理のない範囲で散歩を楽しませてあげることが大切です。
犬種に合わせた運動を行なって!運動量が少ない犬種4選
では、運動量が少ない犬種とは、具体的にどのような犬種を指すのでしょうか。散歩が好きな犬もいるので、個体差はありますが、あまり無理して長距離、あるいは長時間散歩を行わせないよう注意が必要です。
1.ペキニーズ
もともと門外不出の宮廷内で飼育されていた犬種というルーツを持つだけあり、外で運動するのは気分転換や社交性を身につけるためという犬種です。
1日の散歩時間も1回10分程度で足りてしまうため、無理に散歩させ過ぎてしまうと体力を過剰に消耗してしまったり、体に負担をかけてしまったりする恐れがあります。
また、短頭犬種でもある上、下毛が厚い犬種なので、息が上がってしまうと呼吸が上手くできなくなったり、夏場は熱中症になるリスクが非常に高いです。無理せず、ペキニーズが楽しめる範囲で散歩を行いましょう。
2.チワワ
好奇心旺盛で活発なチワワは、多くの子が「散歩に行きたい!」と散歩に対して積極的な態度を見せているでしょう。しかし、チワワの体格を考えると、あまり無理な散歩は禁物です。
実際の散歩量としては、室内を歩かせるだけでも十分な運動になると言われているため、散歩自体は1日2回、10〜15分程度の気分転換やストレス発散のために行う程度が適しています。
無理に長距離を歩かせてしまうと、足腰に負担がかかったり、体力を消耗し過ぎてしまい免疫力が下がるなど、様々なリスクを伴う可能性があります。散歩が大好きな子も多いと思いますが、愛犬の疲労度を確認しつつ散歩を行いましょう。
3.チャイニーズ・クレステッド・ドッグ
あまり日本では馴染みのない犬種ですが、とても小さく明るい遊び好きな犬種です。毛のない犬種として有名で、皮膚が見えている状態なので、あまり長い時間、外に出してしまうと、紫外線などのダメージを受けやすいと言われています。
運動量もあまり必要はなく、基本的には室内で歩いたり遊んだりするだけでも十分だと言われています。ただし、ストレスを溜め込まないためにも、春〜夏場は1日1回10〜15分程度の散歩をさせると良いでしょう。
寒さに非常に弱い犬種なので、寒くなってくる秋から冬にかけては、室内を散歩させたり、頭を使った遊ぶをさせるだけでも十分です。寒い日に無理して散歩させないようにしましょう。
4.フレンチブルドッグ
フレンチブルドッグは、短頭犬種の中でも明るく陽気で好奇心旺盛な犬種として人気が高いです。遊ぶことも大好きなので「散歩に行く?」と聞くと、嬉しそうな様子を見せてくれる子も多いでしょう。
しかし、フレンチブルドッグはもともと必要な運動量が少ない犬種です。目安としては、朝夕2回、1回10分ほどの散歩で運動量は足りてしまうほどです。
また、短頭犬種ということもあり、無理に散歩をさせ過ぎてしまうと、呼吸が荒くなった時に呼吸困難に陥る危険性もあります。特に夏場は熱中症になりやすいので、無理に歩かせず、短時間の散歩に留めましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。犬種によっては、1日15分程度がちょうど良い犬もいます。無理に散歩させてしまうと、かえって体に負担をかけてしまう恐れもあるので、愛犬の体調や疲労度を確認しつつ散歩を楽しく行いましょう。