1.店の外につないで買い物をする
犬とのお散歩の途中で、ちょっとした買い物を済ませてしまおうと考える人は少なくないようです。「1品買うだけだから」「3分で帰って来るから」「店の入り口が見えているから」などの理由から、店先に犬をつないで買い物をする人がいます。
しかし、その行為は非常に危険なものです。犬が他人に吠えたり怪我をさせたりするなどの危険性があるだけでなく、大切な愛犬が連れ去れてしまう可能性もあるからです。
小さな犬を連れ去るのであれば、ほんの数秒でできてしまいますし、店先が見えていたとしても車などで連れ去られてしまえば追いつかないでしょう。
店先につないでいたことで誘拐されるということは、飼い主さん次第で完全に防げるトラブルです。
どんなに短時間であっても、犬をつないだままその場から離れることは絶対にしないようにしましょう。
2.ドッグランで遊ばせている時に目を離す
犬をドッグランで遊ばせている間に、気がついたら誘拐されてしまっていたという事件が実際に起きています。
ドッグランで遊ばせている時に、ついほかの飼い主さんとのおしゃべりに夢中になってしまったり、柵で囲まれているから安心だとその場を一瞬離れてしまったりした時に、愛犬を連れ去られてしまうということがあるのです。
最近ではドッグランにレストランやカフェが併設されているところも増えてきていますが、そのような場でも絶対に愛犬から目を離す時間を注意しましょう。
また、公園や河川敷などでノーリードにして遊んでいる人もいますが、そのような場面で連れ去られてしまうこともあります。
その場合、ノーリードにすること自体が条例などの違反行為になるため、警察に申し出にくいということにもなりかねません。
愛犬を守るためにも、許可された場所以外でのノーリードは行わないようにしましょう。
3.自宅に泥棒や空き巣に入られる
飼い主さんが留守にしている間に、自宅から愛犬が連れ去られてしまうというケースもあります。これは犬に関するNG行動というわけではありませんが、しっかりと施錠することや予備錠をつけるなど防犯対策を行うことで防ぐことができます。
犬の熱中症予防のためにと、マンションの高層階だからと窓を開けっぱなしにする人もいますが、どの階であっても空き巣や泥棒が入る危険性はあります。
また、飼い主さんが自宅にいるにもかかわらず犬が誘拐されてしまうこともあります。
さらに、犬を外飼いしている時にはさらに注意が必要です。どうしても家の外にいる犬は、目が離れがちなので自宅にいても誘拐されてしまうことがあります。
屋外で犬を飼う場合には、敷地内に簡単に入れないように門に鍵をつけたり、リードがすぐに外れないようにしたりと工夫しましょう。
犬が誘拐されたらどうすればいい?
犬が誘拐されるのは、「見た目が可愛いから欲しくなった」という呆れるほど単純な理由から「繁殖のため」「売るため」「傷つけるため」など信じられないような身勝手な理由まで、さまざまな理由が考えられます。
もしも愛犬が誘拐されてしまった場合には、警察や動物愛護センターに通報してください。
ただし、犬の場合は人間と同じ誘拐罪は適用されず、物品の盗難と同じ扱いで窃盗罪の適用になります。そのため、残念なことにあまり積極的な捜査は行われない可能性もあるということを覚えておきましょう。
そのため、誘拐されることがないように日頃から十分に注意しなければならないのです。
また、運よく愛犬を誘拐して犯人を見つけたとしても「これは自分の犬だ」と主張されてしまえば簡単には連れ戻せないでしょう。
そうしたトラブルを防ぐためには、犬の個人情報ともなるマイクロチップを入れておくということが有効になるのです。
連れ去りや迷子時の引き渡しをスムーズにするために、ぜひマイクロチップの導入を検討してみてください。
まとめ
犬の誘拐といっても、あまりピンとこない人も多いと思います。自分とは関係のない、遠い世界の話に感じる人もいるでしょう。
しかし、ニュースにならないだけで犬の誘拐というのは、日本中のあらゆる場所で起きている問題です。
そして、犬の誘拐のほとんどのケースが、飼い主さん次第で防ぐことができる問題でもあるということも覚えておきましょう。
店の外や家の外につなぎっぱなしにしたり、ノーリードで遊ばせて目を離したりということをしないようにするだけで、犬の誘拐の確立をかなり下げることができるのです。
大切な愛犬を守るために、できるだけの予防措置を取るように意識してくださいね。