犬が孤独を嫌う理由
あなたの愛犬は、すり寄ってきて甘えたり膝の上で丸くなって寝てしまうようなことはありませんか?愛犬のこんな行動は飼い主さんとしてはたまらなく可愛らしく感じるでしょうし、幸せな気持ちにもなるものだと思います。
犬はなぜ飼い主さんからを離れたくないのでしょう?
1.野生の本能?
みなさんご存じのように犬の祖先は狼です。今現在、コンパニオンアニマルとして人に飼われ、人間社会の中で生活している犬に狼の習性がすべて残っているわけではありません。
しかし野生の本能として先天的に残っている面も多々あります。
2.群れで生活する生き物だから
犬は本来、群れの仲間と共に生活をする生き物です。仲間たちと狩を行い餌を食し、外敵から身を守る生活をしていました。自分自身の命を守り生き抜くためにも「群れの仲間」は大切な存在だったのです
現在の犬にとって私たち飼い主は「群れの仲間」となります。その群れの仲間と行動を共に出来ないことに少なからず不安を感じる個体は多いよう。
犬にとってひとりぼっちの時間や飼い主さん(群れの仲間)の姿が見えない時に不安や寂しさを感じてしまうのは野生の本能が残っている以上当然と言えば当然なのです。
犬が飼い主から離れたくない3つの心理
1.好きだから
「好きな人のそばにいたい」という心理はごく自然な心理かもしれませんね。
絶対的に信頼できる存在であれば、そばに寄り添っていることで安心感や幸福感も得ることができていのでしょう。飼い主さんに対する愛情表現のひとつとも言えます。
2.甘えたいから
好きな人から離れずにそばにいることで、安心感や幸福感を得ている時もあれば、不安な気持ちを抱いているからこそ安心したい時に離れられなくなることもあります。
特に子犬の場合、新しい環境にまだ慣れていなく不安も多い時期。そして飼い主さんのことは親犬として認識するとこも多いため、いつでも飼い主さんから離れたくないと感じるのはごく普通です。
また成犬になってからは体調不良などで痛みや苦痛があると不安になり、飼い主さんから離れたくないと感じることもあるようです。
老犬になると視力や聴力、年齢的な体力の衰えなどから不安感が増すこともあります。自身の肉体的な変化に気づき性格が変わってしまうこともあるよう。あまり甘えん坊タイプではなかった犬も高齢になって急に甘えん坊になり飼い主さんから離れなくなることもあります。
3.期待している
「一緒にいると楽しいことが起こる人」「美味しいオヤツをくれる人」など、愛犬にとって飼い主さんが「期待できる存在」であれば、飼い主さんから目を離すことができず、いつでもそばにいて離れたくないと感じるよう。
飼い主さんから離れないでいる心理のひとつに「良いことが起こる!」と期待している気持ちもあるようです。
犬が飼い主さんから「離れられない」のは病気のことも!?
いつもピッタリと寄り添ってどこにでもついてくる愛犬は飼い主さんへの愛情も深く可愛いものですよね。しかし飼い主さんと離れた時に困った行動がある場合は病気の可能性もあります。
1.犬の分離不安症とは
「犬の分離不安症」という言葉を耳にしたことはありますか?大好きで信頼している飼い主さんと離れ離れになることが、肉体的にも精神的にも大きなストレスとなり様々な問題行動を起こしてしまう犬の精神病のひとつです。
2.犬が分離不安症になる原因
犬が分離不安症になってしまう原因は様々で飼育放棄されてしまった経験がある個体や、幼い子犬の頃に長時間の留守番の経験があるなど、なにかしら「大きな不安感」を抱いてしまい、それがトラウマとなるケースがあるようです。
またトラウマ以外だと飼い主さんの甘やかしすぎが原因になってしまうケースも。犬のワガママに応えすぎでしまい、いつでもどこに行くのも一緒で愛犬にひとりで過ごす時間をまったく与えないでいると、離れることに強い恐怖心を抱き分離不安症になってしまうことがあるようです。
1.犬の分離不安症とは
「犬の分離不安症」という言葉を耳にしたことはありますか?大好きで信頼している飼い主さんと離れ離れになることが、肉体的にも精神的にも大きなストレスとなり様々な問題行動を起こしてしまう犬の精神病のひとつです。
2.犬が分離不安症になる原因
犬が分離不安症になってしまう原因は様々で飼育放棄されてしまった経験がある個体や、幼い子犬の頃に長時間の留守番の経験があるなど、なにかしら「大きな不安感」を抱いてしまい、それがトラウマとなるケースがあるようです。
またトラウマ以外だと飼い主さんの甘やかしすぎが原因になってしまうケースも。犬のワガママに応えすぎでしまい、いつでもどこに行くのも一緒で愛犬にひとりで過ごす時間をまったく与えないでいると、離れることに強い恐怖心を抱き分離不安症になってしまうことがあるようです。
3.犬の分離不安症の症状
飼い主さんと一緒にいられないことに対して強い不安を抱いてしまうので在宅時には常に飼い主さんのそばにいることが多いようです。少し距離があっても基本的には監視するように飼い主さんの行動を見ているはず。飼い主さんの姿が見えなくなると吠えることもあります。
症状が進行すると飼い主さんも手を焼いてしまうほどの問題行動へと発展してしまうことも。部屋中を荒らす、トイレが正しい場所で出来なくなる、留守番中に吠え続けるなどが代表的です。
更にストレスの度合いが重症な場合、自身の脚を舐め続けたり、または噛んでしまったりと自傷行為ををしてしまうこともあります。
4.犬の分離不安症は改善する?
症状が軽い場合は「飼い主さんがそばにいなくても大丈夫なんだ」と言うことを理解してもらえれば改善することもありますが、症状が重い場合は飼い主さんが「教えてあげること」だけでは難しいケースも多いようです。
動物病院では内服薬を用いた治療を行うこともありますので、一度獣医さんに相談してみましょう。
まとめ
基本的に犬は「嫌いな人」に対して近寄って行ったり、ましてやくっついて離れなくなるという行動はとりません。愛犬が飼い主さんから離れたくない心理は「好きだから」また「信頼しているから」というのが土台です。
しかし、犬にも精神的に強くなってもらうためには「一人で過ごす時間」も必要です。不必要な不安感を与えずに済むよう、短時間からでもいいのでお留守番など「一人で過ごす時間」も経験してもらいましょうね。