犬にとっても睡眠は大事なもの
犬の1日に必要な睡眠時間は、子犬とシニア犬は18時間程度、成犬は12〜15時間程度と言われています。夜たっぷり寝ている愛犬がちょこちょこ昼寝もしているのは、人よりも多くの睡眠時間を必要とするからなのです。
人は睡眠不足になると、心身の健康を維持できなくなります。皆さんも睡眠不足が続いた時にイライラしてしまったり、風邪を引いてしまったりしたことがあるのではないでしょうか。
犬も睡眠不足になるとストレスがたまったり、免疫力が低下したりして、健康に影響が出ます。犬にとっても睡眠は大事なものなのです。ですから愛犬が寝ている時は、睡眠を妨げるようなNG行為は避けなくてはいけません。
そこで今回は、犬が寝ている時にするべきではない『絶対NG行為』をご紹介します。
犬が寝ている時の『絶対NG行為』は?
1.急に触る
大好きな飼い主さんに体を撫でられるのが好きな犬は多いです。飼い主さんが撫でたりマッサージしたりしているうちに、愛犬が気持ちよさそうに寝てしまうこともあるでしょう。
でも、寝ている時にいきなり触るのはNGです。寝ている時は無防備な状態なので、急に触られるとびっくりしてしまいます。
すやすやと寝る愛犬がかわいくて思わず触れたら、体をビクッ!とさせて起きてしまったという経験がある飼い主さんもいると思います。場合によっては、反射的に噛んでしまうこともあるので要注意です。
ちょっとくらい触られても爆睡しているというパターンもありますが、愛犬の安眠や飼い主さんの安全を考えて、スキンシップは愛犬が寝ている時ではなく起きている時にするようにしましょう。
2.わざと名前を呼んだり反応する言葉を言う
家族との会話の中で愛犬の名前や「散歩」「ごはん」「おやつ」といった言葉が出ると、遊んでいた愛犬の動きが止まったり、耳をピクッとさせたりすることはありませんか?
犬は睡眠全体の約8割が浅い眠りのレム睡眠のため、寝ていてもこれらの言葉に反応してむくっと起きてしまうことがあります。
その様子を面白がって、愛犬が寝ている時に用もないのに名前を呼んだり、わざと反応する言葉を言ったりするのはやめましょう。愛犬の睡眠を妨げるだけでなく、信頼を失う可能性もあります。
3.そばで大きな音を立てる
犬でも人でも、寝ているそばで大きな音を立てられたら、驚いて飛び起きてしまいます。その後しばらくは、心臓がバクバクして寝るどころではなくなるでしょう。
そもそも優れた聴覚を持つ犬は音に敏感で、大きな音が苦手です。特に寝ている時は、側でバタバタ走り回ったり、ドアを勢いよく閉めたり、急に大声を出したりしないようにしましょう。
私のようなそそっかしい飼い主は、派手にお皿を割ったりして、寝ている愛犬をびっくりさないように気をつけなくてはいけませんね…。
4.無理やり起こす
自分が退屈だからといって、寝ている愛犬を無理やり起こして遊ぼうとするのもNGです。犬は飼い主さんと遊ぶのが大好きですが、気持ちよく寝ているところを無理やり起こされて遊びに誘われても、うれしくはないでしょう。かえってストレスになります。
しかしシニア犬は、適度に起こしてあげたほうがいい場合も。シニア犬になると睡眠時間が長くなり、成犬期より昼寝することも多くなりますが、昼間寝すぎると夜に寝れなくなってしまい、昼夜逆転してしまうことがあるからです。
昼寝が長くなりすぎないように、犬の体調を見ながら無理のない範囲で起こして話しかけたり、遊んだり、散歩へ連れて行ったりしてあげるといいでしょう。
まとめ
人にとっても犬にとっても睡眠は大事なものです。睡眠不足は心身の健康に悪影響を及ぼします。愛犬がぐっすり寝るためには、安心して寝れる環境を作ってあげることが大切です。その一環として、ご紹介した『絶対NG行為』はしないように注意しましょう。
愛犬が寝ている時はもちろん、眠そうにしている時やうとうとしている時も、邪魔をしないようにそっとしておいてあげるのが一番です。