犬の睡眠
「うちの愛犬ほとんど1日中寝てるな~」と感じている飼い主さんも多いですよね。実際うちの愛犬も現在6歳ですがほとんど寝ています。犬は健康な成犬でも人と比較すると睡眠時間がとても長い生き物です。
1.犬の睡眠時間
犬の睡眠時間は平均すると12時間から14時間。子犬や老犬であれば18時間から19時間程度の睡眠時間が必要と言われています。健康的な成犬でも12時間から15時間の睡眠時間が必要と言われ、比較的大型犬のほうが長く寝る傾向が強いようです。
2.犬はなぜ長時間寝るの?
人間の睡眠時間は7時間位が良いとされていますよね。人間は短い時間、深くしっかりと寝ることで脳や体の疲れを癒しています。一方犬は長時間寝てはいるもののその大半は浅い睡眠です。
レム睡眠、ノンレム睡眠という言葉を皆さんご存知かと思いますが、犬の睡眠は大半が浅い眠りのレム睡眠です。脳や体の疲れを癒すには、深い眠りであるノンレム睡眠が必要なのですが、その時間が非常に短いのです。
レム睡眠の時間が長いのは野生時代の習性が残っているよう。外敵の存在や攻撃にすぐに反応し身を守るために浅い眠りである必要があったようです。その状況下の中でしっかり疲れを癒すために長い睡眠時間が必要だったのでしょう。
犬が寝てる時の不思議な行動3選
1.ピクピク動く
寝ている愛犬が突然ピクピク動きだす姿を見たことはありませんか?おそらく多くの飼い主さんが見たことがあるこの行動ですが、初めて見たときは痙攣ではないかと驚いた方が多いと思います。
科学的に立証されているわけではないですが、犬は浅い眠りのレム睡眠時に夢を見ている可能性が高いと言われています。その際に体がピクピク動くことがあるようで、足だけが小刻みに動いていることもあれば、お口をモグモグさせている時もあります。
ちなみに犬が見る夢は「興味があること」である可能性も非常に高いので、飼い主さんが登場しているケースが多いとも考えられています。足が動いている時は一緒にお散歩を楽しみ、お口をもぐもぐさせている時は美味しいオヤツを飼い主さんから貰っているのかもしれませんね。
2.突然吠える
愛犬が寄り添って気持ち良さそうに寝てくれるのは、飼い主としては至福のひとときですよね。しかし、突然「ワンワンワーン」と吠えられてビックリした経験がある方も多いのではないでしょうか。これもやはりレム睡眠と関係があるようです。
犬が寝ているときに突然吠えるのは夢を見ている最中の寝言なのだとか。あまりにも突然吠えるので飼い主さん的には、心臓止まりそうになるほど驚いてしまうと思います。
楽しげに弾むような「ワンワン!」なのか、切なそうな「クゥーン」なのかで「どんな夢を見ていたのかな?」と妄想すると愛しさ倍増しますよ!
3.瞳が小刻みに動く
あなたの愛犬は「本当に寝てるの?」と思わず疑ってしまうほど、目を開けた状態で寝ていることはありませんか?薄目や半目の子ともあれば、ほぼ全開に近い状態で目を開けたまま寝ていることもあると思います。
これも特に異常なことではなく野生時代の名残なのだとか。やはり外敵から身を守るための習性のひとつで、外敵に狙われないようわざと目を開けて寝ることが多かったようです。
そして瞼の奥の瞳を覗きこむと小刻みに動いていることも。こちらもレム睡眠時に起こる現象。レム睡眠の時には、体は休んでいますが脳は活発に働いている状態。その脳の活動に連動し無意識に瞳が動くようです。
病気の可能性も!?
犬の寝ている時のちょっとした不思議な行動は、浅い眠りのレム睡眠時に起きていることが多く、無意識で行っているものばかり。
特に病気や健康状態を心配する必要はありませんが極端に動きが激しすぎたり、毎回の睡眠時に必ず動いている、また日を追うごとに動きが激しくなってくるようであると脳の病気の危険性もあります。一度かかりつけの獣医さんに相談してみましょう。
まとめ
犬が寝ている時にピクピク動いたり目を開けたまま寝ていると少し心配になってしまうと思います。
しかし、人間同様に犬も寝ている時にまったく動かないわけではありません。特に不思議な行動が見られるレム睡眠時は、脳は働いているものの体はリラックスして休めている状態です。
わずかな刺激でも目を覚ましやすい状態でもあるので起こしてしまわないよう優しく見守ってあげましょう。