犬が何よりも独り占めしたいもの
1.ごはん
ごはんを食べるということは犬にとって「生きる」ということです。生命を維持するために欠かすことはできません。
人間のように「楽しむ」というものではなく、よく噛んで味わうということはほとんどありません。飲み込める大きさであれば噛むことなく丸飲みしてしまうことだってあります。
ごはんは生きるために欠かすことができないものであるにも関わらず、飼い主から与えられなければ食べることができないため、何よりも独り占めしたいものです。
2.おやつ
おやつは犬にとって嗜好品のひとつです。強いにおいによって嗅覚を楽しんだり、濃い味によって味覚を楽しむことができます。
ガムなどの硬いおやつであれば噛むことも楽しめてストレスの発散にもなります。お利口さんにお留守番できたご褒美にともらうことができるなど特別なものでもあります。
毎日のおやつの時間が決められていて楽しみにしている犬もいます。奪われないようにと隠れてコソコソ食べる犬もいますね。
もらえる日もあれば、もらえない日もあるかもしれません。特別だからこそ何よりも独り占めしたいものです。
3.おもちゃ
おもちゃはお留守番中の退屈な時間や寂しい気持ちを埋めてくれる存在です。飼い主に構ってもらえない時、ひとり遊びをするのにも丁度よい存在です。
お気に入りのおもちゃが見当たらないと家中を探して回る犬もいるほど大切な存在なのです。
飼い主のスリッパや靴下で遊ぼうとすると叱られてしまうことがありますね。物を噛んでボロボロにし、怒られてしまったこともあるでしょう。
「自分のおもちゃだ」と認識しているからこそ何よりも独り占めしたいものです。
4.ベッドやブランケット
ベッドやブランケットは犬が寛ぐためや体を休めるために使うものです。
誰にも邪魔されることなく静かに過ごしたい時に癒してくれる場所であり、自分のにおいが染みついていることで安心できる存在でもあります。
洗濯するとにおいが変わってしまったことで気に入らず、使わなくなってしまう犬もいますよね。
使い続けることで自分のにおいが染みついたり形が整うなどし、使いやすいように作り上げたものだからこそ何よりも独り占めしたいものです。
犬が独り占めする理由
過剰に可愛がられて育った犬は独占欲の強い犬へと成長する傾向にあるとされています。
家族の中で最も自分のお世話をしてくれる飼い主のことを独り占めしたい犬もいて、他の家族に嫉妬するほどの独占欲を持つことがあります。
後輩犬がやって来た時、飼い主や家族を奪われてしまうのではないかと恐れ、独り占めするために威嚇したり攻撃したりすることがあります。
愛情を持ってお世話することは大切なことですが、可愛がり過ぎや甘やかし過ぎが原因で独占欲が犬の心を苦しめてしまわないように注意したいものです。
独り占めは悪いことではない!
犬が何かを独り占めすることは決して悪いことではありません。動物の本能として当たり前のことです。
野生で暮らす動物であれば何かを独り占めすることは生き抜くために必要なことです。
犬が何かを独り占めすることが本能としての行動なのであれば無理にやめさせる必要はありませんし、しつけでは解決されないことがあります。
犬をからかって遊ぼうとして、ごはんやおやつをわざと奪うフリをするなどしていませんか?
犬が独り占めをして困る事情があるのであれば、独り占めをせずに済む環境を与えてあげるなど暮らしや接し方を見直してみると良いのではないでしょうか。
まとめ
犬が何よりも独り占めしたいものについて4つ解説しました。
- ごはん
- おやつ
- おもちゃ
- ベッドやブランケット
ごはんやおやつは犬が安心して食べることができるよう、食べている間はそっと見守ってあげましょう。
奪われてしまうのではないかと早食いになってしまったり、喉に詰まらせてしまう恐れがあります。
多頭飼いである場合、おもちゃ・ベッド・ブランケットは独り占めすることができるよう、犬それぞれに専用のものを与えてあげると良いです。