飼い主から離れようとする心理
1.離れていても安心できる
犬が安心している時は飼い主から離れようとすることがあります。
自宅の室内で飼い主と離れて過ごすことを好む時は、暮らす環境が整っていて犬にとって安心で快適な空間であるということです。
ドッグランで飼い主と離れて遊びたがる時は、通い慣れていることや親しい人や犬が集まっているのでしょう。
不安を感じた時は飼い主の姿を探したり、そばに戻って来ます。飼い主から離れようとするのは犬が安心しているためです。
2.今はここで寛ぎたい
犬が気に入った場所で過ごしたいため飼い主から離れようとすることがあります。「ここにおいで」の呼びかけを無視したり、別の部屋に行って寛いだりします。
向かい側にあるソファーに座ったり、自分のケージの中に入ったり、冷たいフローリングに寝転がったりします。
日当たりがよくて温かい、風の通りがよくて涼しいなど、環境や状況によって今どこで過ごそうかと犬が自由に選択することができるのでしょう。
飼い主から離れようとするのは、気に入った場所で寛ぎたいためです。
3.落ち着いていられない
犬が落ち着かない場所に飼い主がいる時、離れようとすることがあります。
テレビを観ている時、ゲームをしている時、音楽を聴いている時、電話をしている時など、犬には音や声が大き過ぎるため落ち着いていられないのです。
自分も参加しようと飼い主のそばに来ることもありますが、離れようとする時は静かに落ち着いて過ごしたい気分なのです。
飼い主から離れようとするのは落ち着いていられないためです。
4.苦手なにおいがする
犬が苦手なにおいがするため飼い主から離れようとすることがあります。
香水をつけている時、洗濯洗剤や柔軟剤の香りが強い時、マニキュアを塗っている時などです。犬には刺激が強すぎるため、鼻や目の粘膜を傷つけてしまう可能性があります。
他の犬や猫と触れ合って帰宅した時、においチェックをする犬がほとんどですが、飼い主を避けようとする犬もいます。
飼い主から離れようとするのは苦手なにおいがするためです。
5.知られたくないことがある
犬は知られたくないことがある時、飼い主から離れようとすることがあります。
物を破壊したことがバレて叱られてしまうのではないかと恐れているのかもしれません。盗み食いをしてしまったことがバレないかとヒヤヒヤしているのかもしれません。トイレを失敗してしまったことにショックを受けているのかもしれません。
事情は様々ですが、飼い主から離れようとするのは知られたくないことがあるためです。
お留守番の後は何か変わった様子はないか家中をよく確認してみてください。
6.体調が悪い
犬は体調が悪い時、飼い主から離れようとすることがあります。
言葉では訴えることができません。犬は我慢強い動物なのでジッと耐えようとします。飼い主からそっと離れて苦痛が和らぐのを待とうと考えているのです。
飼い主から離れようとするのは体調が悪いサインです。普段とは違う愛犬の小さな体調の変化にも敏感になってあげてください。
ごはんを残した、軟便や下痢をした、嘔吐した、体を小刻みに震わせている、体に触れようとすると嫌がるなどする時は病院へ行きましょう。
まとめ
飼い主から離れようとする心理について6つ解説しました。
- 離れていても安心できる
- 今はここで寛ぎたい
- 落ち着いていられない
- 苦手なにおいがする
- 知られたくないことがある
- 体調が悪い
犬は人よりも嗅覚や聴覚に優れています。普段とは違う飼い主のにおいや態度や行動に敏感に反応し、警戒することで離れようとすることがあります。
家事で忙しくしている時や考え事をしている時など飼い主のことを気遣って離れようとすることだってあります。
愛犬の心の様子も読み取ってみましょう。離れようとする心理や理由がわかるはずです。