犬の肉球で体調がわかる!?4つの判別方法
皆さんは普段から愛犬の肉球を観察していますか。犬の肉球は、体調状態を表すため、日頃から肉球の状態を確かめて、異常がないかどうか確認することも大切です。
ここでは犬の肉球でわかる体調不良サインを紹介します。
1.肉球が冷えている=代謝が悪くなっている
愛犬の肉球を触った時、もしも「冷たい」と感じるようであれば、犬の体温が下がり、冷え性気味になっていることを表しています。犬の体が冷えてしまうと、代謝が悪くなり、血行なども悪くなる可能性があります。
心臓疾患が原因になり肢の先端まで血液を送り届けることが難しく、触った時に冷感を感じる場合もあります。
冬場はエアコンなどで部屋を暖かくしていても、床から冷気を直接感じてしまい、肉球が冷え、そこから体の冷えにもつながっていることはよくあります。
また、夏場はエアコンの冷房機能によって、過剰に室内を冷やしてしまい、実は愛犬が寒さを感じていた…ということもあります。体が冷えすぎないよう、時々肉球の温度を確かめましょう。
2.赤みがかっている=火傷や怪我による指間炎
犬の肉球は、子犬期がピンク、成長するに従い黒くなっていくという変化が通常です。犬種によって肉球の色が変わることもありますが、多くがピンク色から黒色です。
しかし、もしも肉球が赤みがかっている場合は、火傷や怪我によりダメージを負っている可能性があります。特に夏場は、散歩中にアスファルトの温度で火傷をしてしまうケースが多発するので、要注意です。
ストレスやアレルギーによって指間炎や内出血を引き起こすこともあるので、このような症状が見られた場合は、早めにかかりつけの動物病院へ行き治療を受けましょう。
3.湿っている=暑さを感じている(体温調節のため)
夏場に愛犬の肉球をふと触ってみた時、なぜかじっとりと湿っていたということはありませんか。これは体から汗をかけない犬が体温調節のため、肉球から汗をかいているのです。
つまり、犬が暑さを感じているため、体内の熱を排出しようとしている状態なので、そのまま放置していると軽い熱中症を患う恐れがあります。
「室内だから大丈夫」と放置せず、エアコンの温度を下げたり、扇風機を使って部屋中に冷気を行き渡らせるように工夫したりと対策しましょう。
4.肉球が硬くなっている=犬ジステンパーウイルス感染症
犬の恐ろしい病気の1つに犬ジステンパーウイルス感染症があります。この感染症を患うと、肉球が硬くなるという特徴が見られるので、要注意です。
犬ジステンパーウイルス感染症には完治する方法がなく、その時々で現れた不調に対して対処していくという延命治療に似た治療法となります。回復することもありますが、死亡率が高く、回復しても後遺症が残るなどの恐ろしい病気です。
他にもくしゃみ、目脂、嘔吐や下痢、体重減少、痙攣発作など、様々な症状を引き起こすことがあるので、肉球が硬いと違和感を感じた際は、早急に動物病院で診察してもらい、対応を検討しましょう。
犬の肉球はきちんとケアを♪適切なケア方法は?
このように犬の肉球は健康状態を知るバロメーターにもなります。そんな肉球は、日頃からきちんとケアをし、ダメージを負わないよう注意する必要があります。犬の肉球ケアには以下のような方法があります。
- 肉球専用クリームを塗る
- 優しくなでるようにマッサージを行う
まずは乾燥から肉球を守るために、肉球専用のクリームを塗ります。この時、クリームを塗り込みながら優しくなでるようにくるくるとマッサージしてあげることで、より肉球が柔らかく、血行促進にもつながります。
他にも夏場は暑い時間帯に外に出ないようにし、アスファルトの温度を確かめてから出かけたり、肉球が傷つきそうな場所は避けて通るなどの工夫で、肉球をダメージから守ることができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。犬の肉球はとてもデリケートな部分です。体調を知るバロメーターにもなるので、日頃から丁寧にケアを行い、ダメージを負わないよう飼い主が注意してあげましょう。