夏バテしやすい犬種は?
パグやフレンチ・ブルドッグなどの短頭種や、シベリアン・ハスキーなどの寒い地方出身の犬種は暑さに弱いため、夏バテしやすい傾向です。
また暑さになれていない子犬や、体力が低下しているシニア犬、基準よりも太っている子も注意が必要で、今まで夏バテになったことがない子でも、年をとって夏バテになることは珍しくありません。
夏バテ予防にオススメの食材4選!
①豚肉
肉類はタンパク質が豊富に含まれているため、夏バテ予防にオススメの食材です。とくにビタミンB1やナイアシンが豊富な豚肉は積極的に取り入れていきましょう。
ビタミンB1は「疲労回復のビタミン」といわれるほど、体を元気にしてくれる栄養素であり、筋肉や神経の機能の促進が期待でき、牛肉や鶏肉の5~10倍も多く含まれています。
ナイアシンは体内の脂質や糖質をエネルギーに変換する効果があるため、夏の体力作りに欠かせない栄養素です。とくにモモ肉やヒレ肉を選ぶようにしましょう。
②魚類
人間が食べる魚のほとんどは、犬も安全に食べることができます。とくにサバに含まれる脂肪酸は血行促進や抗炎症などの効果があります。またイワシやサケ、ニシンなどの北方系の魚は血行を促すだけでなく、血中中性脂肪を抑えるオメガ3脂肪酸が含まれています。
肥満犬は夏バテになりやすいので、積極的に与えると良いでしょう。
③トマト
トマトは水分が多く含まれているので、摂取することで体の熱を放出することができますが、利尿作用でおしっこの回数も増える恐れがあるので、与えすぎには注意しましょう。
また抗酸化作用を促すリコピンやβカロテンも豊富なので、水分補給とともに栄養補給も望めます。とくにミニトマトは通常サイズのトマトに比べて、栄養素が1.5~2倍も含まれてるといわれています。
トマトの酸味によって胃の活動が活発になり、胃液の分泌を促します。そのため、食欲の促進により体力作りに効果的といえます。
④小松菜
小松菜はβカロテンが多く含まれているので、免疫力アップや皮膚の強化が期待できます。
またカルシウム、カリウム、鉄分も含まれており、これらは牛乳よりも小松菜の方が多く含まれています。特にカルシウムにおいてはほうれん草の約4倍も含まれているため、実は栄養素がたっぷりの野菜です。
手作り食で夏バテ対策!レシピをご紹介
犬の夏バテ予防には、飼い主さんの手作り食が有効的です。
とても簡単に作ることができるので、ぜひチャレンジしてみてください。
サバのスープごはん
材料
- ごはん:100g
- サバ:100g
- トマト:1/2個
- 水:2カップ
①サバは一口大、トマトは小さくざく切りにします。サバは骨が残っていると口や喉に刺さってしまう恐れがあるので、すべてて取り除いてあげましょう。
②鍋にサバと水を入れ、中火で10分煮ます。
③ごはんとトマトを入れ、5分煮ます。
④常温に冷まし、完成です。
小松菜の卵とじ
材料
- 小松菜:1束
- 卵:1個
- 水:大さじ2
①小松菜をみじん切りにします。
②フライパンに小松菜と水を入れ、中火で加熱します。
③小松菜がしんなりしてきたら溶き卵を入れ、混ぜます。
④常温に冷まし、完成です。
まとめ
犬は「体が熱い」「夏バテかもしれない」と飼い主さんに言葉で伝えることができません。また人間と比べて、犬の夏バテは健康状態に悪影響を及ぼしやすいといわれています。そのため、飼い主さんが犬の異常にすぐ気付いてあげることがとても大切になります。
最も重要なことは、夏バテにならないよう予防をすることです。毎日ドッグフードのご家庭は、週に1回でも手作り食にチャレンジしてみましょう。愛犬を「夏バテになりにくい体」にすることが大切です。